気の向くまま日記

とある凡人の日常から~
日常の生活のなかで感じたこと
日々の写真、食べ歩きなど気の向くまま綴っています。

耳鳴り

2013年05月30日 | 臨床日記

どういうわけか最近特に、耳鳴りで来院される方が多いです。
病院で改善する方もあるとは思いますが、その方は来ないので、私のところに来られる患者さんは、病院の治療ではどうにもならず、見放された方ばかりです。その方がたに「耳鳴りがよくなりますか?止まりますか?」と聞かれます。

     

ひと口に耳鳴りといっても、音はさまざまで、キーンという高音、ジーやシャンシャンという中音、ゴーとかゴボゴボという低音、その複合型など人によって違います。

今までもかなりの数の耳鳴りの症状の方がこられて、改善された方もあれば、全く変化なしの方もあります。人によって状態も違いますし、統計を取ったわけではないのですが、ザックリと私の感覚でいえば、6割は変化なし、3割は音が小さくなり気にならなくなるなどの改善、1割が音が消える、といった感じです。

じつをいうと、耳鳴りは私にとって最も手ごたえのない症状のひとつなんです。「痛い」とか「苦しい」といった症状は私は手を当てればその度合いを自分の体内で感じることができます。施術前はこれくらいの痛い状態が施術後はこれぐらいに軽減した、という感覚が自分の体内感覚でわかるのですが、耳鳴りは正直言って、手を当ててもわからないのです。

首こり肩こり頭痛などの軽減、そして血流やリンパの流れ気の流れを良くしていく施術をしていって、結果的に耳鳴りが改善することもあります。頭痛をともなった耳鳴りは頭痛がなくなるのと一緒に止まる可能性が大きいように思いますが、何年も耳鳴りだけがある、という症状はなかなか難しいように思います。

先日来られた50歳女性の方は頭痛を伴った耳鳴りで、施術後は頭痛は軽くなったが、耳鳴りは変わらない、という状態で帰られましたが、その後来られた際、前回施術のあとすぐには変化なかったけど、3日目になってから音が完全に消えたということでした。

また60代と40代の男性の方は一回目の施術ではとくに耳鳴りは変化を感じられず、しかし身体は楽になったということで、様子見ということでした。

今日来られた60歳代の女性はジングルベルのような鈴の音がたえまなくうるさく最近大きくなったということで来られましたが、施術のあと右耳はまだ鳴っているけど、左耳の音は消えた、ということでした。

流れを良くしていくことで、結果的に改善したり変化があったとしても、直接感知できない症状は自分が治した、という感触はないですね。
「音が消えました」といわれても
「へ~よかったですね~不思議ですね~」という感じです。