日々是マーケティング

女性マーケターから見た日々の出来事

あるカフェ店から考える、地方とビジネス規模

2014-07-09 18:29:59 | ビジネス

先日、お世話になった方へのギフトとして実家のある米子のお隣・安来のコーヒー豆専門店のコーヒーを贈った。
その後「とても美味しかったです」と、お返事を頂き贈ったこちらとしても、嬉しかった。
私が今回贈ったコーヒーというのは、「カフェ・ロッソ」のドリップバッグ。

以前にもエントリをしたが、島根という地方でありながらコーヒー特にエスプレッソなどのイタリア系のコーヒーの有名店が、もう一つある。
イタリアの「カフェ・カリアーリ」だ。
石見銀山のある大田市という、片田舎の様なトコロにイタリアでも有名なコーヒー専門店がある、と言うのもどこか面白さを感じている。

この「カフェ・カリアーリ」だが、コーヒー豆そのものは日本国内のいくつかのコーヒーショップで取り扱っており、「カフェ・カリアーリ」の味を楽しむことはできるようだ。
とは言うものの、スターバックスやタリーズ程の展開では無い。
都市部では東京で2店舗、横浜に1店舗という少なさだ。
代わりに北海道は上川郡という所にあったり、新潟では越後妻有の美術館にあったりして、いわゆる「都会」での出店がとても少ない。

「カフェ・ロッソ」もそうなのだが、おそらく全国展開をある程度見込むことはできるのでは?と言う気がしている。
しかし、積極的に都市部に出店をしていないのだ。
何故だろう?と考えたとき、一つのことが思い浮かんだ。
それは「自分達の目の届く範囲で、商売がしたい」ということなのでは?ということだ。
おそらく、東京の一等地の様な所で出店をすれば、今よりもビジネス規模は大きくなるだろう。
メディアなどでも積極的に取り上げられ、一躍人気店になるコトは可能だと思う。
だがあえてしない理由は、「自分達のペースで、しっかりとビジネスをしたい」という気持ちがあるからなのではないだろうか?

その為には、「自分達にとって居心地の良い目が行き届き丁寧な仕事ができる場所」が、出店の条件となるだろう。
そして、全国にはその様な個性豊かでビジネス規模をあえて拡げない人達が増えている様な気がする。
例えば瀬戸内海の大島という島にあるジャム専門店「瀬戸内ジャムズガーテン」なども、その一例かも知れない。

もちろん、紹介をした「カフェ・ロッソ」も「カフェ・カリアーリ」や「瀬戸内ジャムガーデン」も、通販での販売はしている。
と言うことは、ITを上手に使い、自分達の個性を発信しながら同じ様な価値観を共有できるビジネス規模を、目指している様にも思える。
そう考えると、地方のビジネスはビジネス規模は大きくなくても、個性が重要と言うことになると思う。
ビジネスも東京スタンダードで考えるのでは無く、地方サイズで考える時代が来ているのかも知れない。



最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。