来週の31日は、ハロウィンだ。
ここ数年、東京の渋谷あたりでは「大騒ぎをする日」として、世間の注目を浴びるようになっている。
昨年は、車を横転させてり痴漢行為による逮捕者が出るまでの、大騒ぎとなった。
このようなコトがあったために、今年は既に「ハロウィン対策」が発表されている。
Huffpost:ハロウィンの渋谷、どうなる?条例で路上飲酒禁止、警備や啓発に1億円以上を投入へ
「流石、渋谷!」という気がするほど、警備や啓発に投入される金額が大きい。
ハロウィンだけの為に、1億円を投じて警備や啓発するというのは、正直驚きだった。
逆に言えば、それだけの金額を投じても何とか昨年のような大騒ぎを止めさせたい!という、事なのだろう。
ところで、随分前から違和感を持ってこの「ハロウィン大騒ぎ」を見ている。
何故なら、米国ではハロウィンの為に仮装をし「Trick or Treat」と言って、街中を歩くのは子供だからだ。
大人が仮装をしてホームパーティーをするということはあるだろうが、仮装をして街中に出かけるという人達のほとんどは、子どもということになるはずだ。
ところが日本では、子どもたちが仮装をして街中を歩くというよりも、大人が単に大騒ぎをするだけのイベントに成り下がってしまった感がある。
その最たる「騒ぎ」が、東京の渋谷である、ということになると思う。
ハロウィンそのものを楽しむことは、悪いことではないと思う。
翌日の「諸聖人の日」などは、キリスト教文化を持つ諸国でも廃れ、ハロウィンだけが季節の行事のように残っている、とも言われているようなので、日本と事情は大きく変わらないのかもしれない。
ニューヨークの「ニューヨーク・ヴィレジ・ハロウィン・パレード」のように、大人が仮装をして街を練り歩く、というイベントなどもあるが、大人が仮装をして街中で大騒ぎをする、という傾向があるのは日本だけだろう。
昨年も言われていたことだが「ハロウィンだから騒ぐのではなく、騒ぐ名目としてハロウィンがある」というのが、日本の現状だと考えると、どこか空しいように思えるし、イベント化するならニューヨークの「ニューヨーク・ヴィレッジ・ハロウィン・パレード」のような、練り歩くだけではなく大道芸人やバンドなども加わったエンターティメントの要素のある参加型イベントにしていくことのほうが、良いのではないだろうか?
ただ騒ぎ、街に迷惑をかけるようなハロウィンは、既に時代遅れなのでは?
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