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炭素繊維で車体ができると、クルマはどう変わるの?

2013-06-22 19:44:50 | マーケティング

日経新聞に「炭素繊維でクルマを産学協同で開発」という記事があった。
炭素繊維そのものは、既に身近な素材としてある繊維だろう。
ゴルフや釣りをされる方などは、特に身近に感じていらっしゃるのではないだろうか?
「軽量で強靱、しなやかさもある」と言う素材だ。
そしてこの分野に関しては、日本の東レや帝人など日本の繊維メーカーが世界のトップランナーとなっている。

その炭素繊維を使ってクルマを開発しよう!と言うコトのようだ。
帝人のサイトを見ると既に「次世代のエコカー」として、コンセプトカーを製作している。
帝人:ソリューション01 CFRP 繊維がつくるモビリティーの未来 
サイトを見ると、2人乗りとは言え50kgに満たない車体がつくれる、と言うのは驚きだった。
成型と言う点でも、新しい技術によって短時間でできるようだ。

帝人のライバル企業でもある東レも、クルマへの利用という点を既に考えているようで、プレスリリースには、2011には、コンセプトカーをモーターショーに出品。
今年の3月には、レーシングカーなどの設計をしている株式会社童夢のグループ会社を子会社化している。
東レ・プレスリリース:株式会社童夢カーボンマジック買収について

どうやら炭素繊維メーカー各社は、随分前から「クルマ」に対して積極的だったようだ。
問題であったコスト面などが解決出来れば、炭素繊維の車体のクルマというのは一般車として目にするコトになるかも知れない。

とすれば、このような「炭素繊維車体のクルマ」になると、クルマそのものはどんな風に変わるのだろう?
軽量化によって、どんなメリット・デメリットが生まれるのだろう?
例えば、車体の軽量化によってEV用のバッテリーが多く搭載できる様になる?
追突事故が起きた時、車体全体で衝撃を緩和するコトができる?
アクリル繊維を原材料にしているので、アクリル素材の衣料品のリサイクルがしやすくなる?
生活者にとって、どんなベネフィティングがあるの?

そう考えれば「これからのクルマって、どんなクルマ?」と言う、「未来のクルマ」というコトまで発想が拡がる。
それだけでは無い。
炭素繊維のライバル繊維として、注目されている「人工合成繊維・クモの糸(Qmonosu)」も、おそらく参入する意志があるだろう。
そう考えると、「未来のクルマ・モビリティーとは?」という夢や創造がふくらむ。



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