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「星の数」は、何の評価?-京都VSミシュランガイド-

2008-09-18 10:56:12 | アラカルト
昨年の秋話題になった、「ミシュランガイド東京版」。
名古屋に住んでいる私にとっては、関係のない話!と思って、書店で立ち読みをすることもなくおわった。
例え東京に行っても、ミシュランに登場するようなお店で、食事ができると思っていないというコトもあった。
その「ミシュラン・ガイドブック」の京都版が、出版される企画があるようだ。
ところが、京都の老舗料理店が軒並み掲載を拒否していると、今日の朝日新聞のWEBサイトにあった。

京都は、個人的に好きなので、年に1回くらいは出かける。
私がいけるようなお料理屋さんは、ミシュランの候補にも上がらないようなトコロなのだが、それでもネットで探し、口コミレビューでチェックをし、行っている。
そこまですると、ハズレ!というコトはまずない。
私などは、その程度で十分だと思うのだが、世間的にはやはり「ミシュランの星」で、食事を楽しみたいと、思っている方も多いのかもしれない。

そもそも「ミシュラン・ガイド」は、そんな目的で作られたのではない(ハズだ)。
クルマで旅行する人たちのための「安心・安全・快適」のための、ガイドブックだったと記憶している。
それがいつのまにか、レストランなどの「格付けガイドブック」となってしまった。
そしてガイドブックの評価を表す「星の数」で、お店の格付けとなったのだが、その「星の数」って、本当に合っているのだろうか?と、東京版のときに思ったのだ。

「日本人が食べて美味しい」と感じるコトと「欧米人が食べて美味しい」と感じるコトは、微妙に違うような気がするのだ。
「美味しいお店」といっても、下町のもんじゃ焼き屋さんが掲載されているわけでもなく、「いかにも」というつくりのお店が掲載されている。
欧米人が観光で行くお店としては、良いのかもしれないが、だからといって日本人向きか?といえば、「そこんとこ、どうよ!」という気がする。
と言うコトは、欧米向きのお店をピックアップ、掲載しているに過ぎないのでは?

記事中にあるように、京都の老舗料理店だけではなく和菓子屋さんでも「一見さんお断り」というところがある(実は、私の好きなお菓子屋さんは、事前予約が必要だったりする)。
それを「気位が高い」と見るか、紹介者という保証人がつくことで、取り逸れをしない商売のやり方と見るのかは、イロイロだろう。
その代わり、受けるサービスは最上級。
お店の前の打ち水から、庭の手入れ、部屋のしつらえ、床の掛け軸や花など、それこそ「その人の食事ための特別な時間と空間(とお料理)」を用意をしてくれる。
その価値は「星の数」で決められるのか?
というより、ミシュランに掲載されることで、老舗料理店はプラスがあるのか?
個人的にはプラスよりもマイナスの方が、多いような気がするのだ。

「ミシュランガイド」に頼らずとも、美味しいお店は一杯ある。
自分の足と情報収集力で、見つけるほうが楽しいと思うのだが・・・。






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2 コメント

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Unknown (○○県の・・・・)
2008-09-18 21:10:52
だって、ミシュランはタイヤメーカーだもんね。
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そうですよね~ (管理人です)
2008-09-20 20:45:38
○○県の・・・・さん、コメントありがとうございます。
そうなんですよね!
「ミシュラン」そのものは、タイヤメーカー。
そのタイヤメーカーが、ユーザーが旅行をする時の「宿泊と食事のガイドブック」が、元々の「ミシュランガイド」だったはず。
それがいつのまにか・・・料理店の格付けガイドブックになってしまったんですよね。
そういえば、今日ミシュランガイドに掲載されている2つ星のレストランが、牛肉の産地偽装をしていたとか?
「星の数≠お店の品格」という事でしょうか?
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