日々是マーケティング

女性マーケターから見た日々の出来事

「お母さん」と言う業界

2009-08-13 05:29:20 | ライフスタイル
昨日から本格的な「お盆の帰省ラッシュ」が、始まったようだ。
一昨日の地震で一部崩れてしまった、東名高速の迂回路として中央自動車道が使われた為、中央自動車道は予想された渋滞以上の渋滞となってしまったようだ。
テレビのニュースを見ながら「東名高速の静岡あたり(通行止め区間手前)まで高速で行って、国道1号線に一旦降りて、それから袋井あたりで再び高速に入ると言う方法もあったのでは?高速道路1,000円じゃないけど・・・」などと思っていた。
それでも、今日何とか下り線復旧となる見込みのようだ。

私は一昨日、大阪~実家のある米子(鳥取県)まで高速バスを利用して帰省したのだが、途中上月(こうづき)パーキングで休憩のための停車がある。
そこで、体を伸ばし、パーキング内にある売店で何を買うというわけではなく、お土産などを見て回るのだが、売店ないに見かけないフリーパーパーがあった。

タイトルは「お母さん業界新聞」
仕事柄、「業界紙」と言うモノをイロイロと見てきてはいるのだが、「お母さん」と言う業界があるとは思いもよらなかった。
もちろん、一般に言われる「業界紙」ではないし、いわゆる「ギョーカイ」と呼ばれるメディアを中心としたものでもない。
いわゆる「子育てネットワーク紙」だったのだ。
発行をしているのは、「お母さん大学」と言うトコロ。

実際手にとって、読んでみると「孤立しやすい都会(とは限らないかもしれないが)のお母さんたちのネットワーク新聞」と言う感じの内容だ。
今回の記事内容のメインは「シニア子守隊」と言う、企業をリタイアした男性たちを中心とした、託児システムだった。

「おじいさんたちの子守なんて・・・」と思ってしまいがちだが、「子守隊」のおじいさんたちは、「自分が子育てに積極的ではなかった」と言うことを、十分理解したうえで「おじいさんたちができるコト」をやっていらっしゃるようだ。
だから「子守隊」であって、「託児隊」ではないと言うコトのようだ。

考えてみれば、私たちの発想の中には「既成概念」に左右される部分が大きい。
この「子守隊」は、「子供と一緒に遊ぶ」と言うコトを何よりの目的とし、子供が泣けば、あやすのではなく一緒に泣くコトを良しとしている。
私自身、「子供がぐずったり、泣いたりすればあやすのが当たり前」だと思っていたのだが、そのような経験のない人にそれを要求しても、意味がないし、結果不満だけが大きくなってしまう。
最初から「経験がないのだから、そういう方法で子守をするのも当然かも?」と思えば、まったく違ったモノになる。

このようなアプローチは、もしかしたら「待機児童」などの問題を含め、違った視点を発想を与えてくれるかも知れない。
子育ての現場と言うのは、何もテレビや雑誌で報道されているコトばかりではないのだ。
まして、実際子育てをしている企業・媒体が作りだした、お母さんたちのネットワークではない。
このようなトコロからも、新しい「社会のあり方」が見えてくるような気がした。
 


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