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docomoが食品宅配を子会社化すると、どんなメリットがあるのだろう

2012-01-30 21:31:11 | ビジネス
一部新聞のWEBサイトに、docomoが「らでぃっしゅぼーや」を子会社化するという報道がされている。
「らでぃっしゅぼーや」といえば、有機野菜や無添加食品などを中心とした食品宅配事業者。
見出しを見ると、なんとなく生活者にメリットが高いような気がするが、果たして宗なのだろうか?

「らでぃっしゅぼーや」の場合、いわゆる生協と同じような注文スタイルをとっている。
会員さんが事前に、欲しい野菜や食品を注文し、それを宅配するという方法だ。
いわゆるネットスーパーのような、店頭にあるものを注文し宅配してもらうというのではない。
そのことを考えると、docomoのような通信事業会社が子会社化するメリットというのは、会員さんからの注文の電子化という程度で、何も携帯電話というツールや通信を使うメリットというのが、余り感じられないのだ。
もちろん、会員さんの中にはお勤めをされている方も多いだろうし、その方たちからすれば、職場から昼休みなどにネットで注文するという便利さはあると思う。

思うのだが、「らでぃっしゅぼーや」の会員さんのイメージが、お勤めをされている方というよりも専業主婦がメインという感じがしているのだ。
実際、時折新聞に折り込まれる「らでぃっしゅぼーや」のチラシを見ても、昼間自宅にいないと利用し辛い、という印象がある。
とすれば、子会社化するメリットがますます解らないのだ。
一応、「らでぃっしゅぼーや」から発表されたニュースリリースを読んでは見たのだが、メリットがあるのはむしろdocomoと一緒に業務提携を結んだローソンにあるような気がする。

というのは、ローソンのようなコンビニでも野菜などを扱うようにはなったが、その扱い量は限られているし、「らでぃっしゅぼーや」が扱っているような有機野菜などを扱うことが難しいのでは?と、考えるからだ。
それだけではなく、ローソンオリジナルのお惣菜などに活用する、という方法もあるだろう。「有機野菜のお惣菜」となれば、他社のコンビニとの大きな差別化ができる。

そのように考えると、ますますdocomoが「らでぃっしゅぼーや」を子会社化するメリットがわからないのだ。


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