日々是マーケティング

女性マーケターから見た日々の出来事

「みどりの日」に

2005-05-01 11:28:21 | ライフスタイル
今日の毎日新聞WEB版にみどりの日:飢餓と環境問題 坂本龍一さんに聞くという記事がUpされています。

「アフリカの飢餓」が、問題となったのは1984年ごろだったと思います。
それから20年以上経っても、アフリカの飢餓事情はさほど変わっていないようです。
その頃は、イギリスやアメリカのロックアーティストが様々なチャリティーライブをしていたので、世間からの注目も高かったのです。
その際たるモノが「ライブエイド」(1985年ロンドン・ウェンブレー及びアメリカ・フィラデルフィア)でした。
日本からの参加アーティストはいません(今でも世界のポピュラー音楽市場では、日本はマイナーな存在なのです)。
そして、日本での中継がとても酷く、ロンドンとフィラデルフィアとの2次元中継のために発生するタイムラグに加え、訳のわからないタレントまで呼んで、番組そのものを台無しにした記憶があります。
それでも、「ライブエイド」の主旨となるメッセージやアーティストの思いが、十二分に伝わってくる80年代を代表するライブであったことには、間違いないでしょう。
以来、イギリス等ではこのような活動が地味に続けられていました。
むしろ、一大イベントではなく「気心の知れた仲間が集まって、チョコッとチャリティー」という肩の力が抜けたチャリティーへと変化していったような気がします。
それだけではなく、「社会的に影響力の強い力があるから、積極的に様々な社会的な問題に対して発言をしなくてはいけない」という考え方が、ロックアーティストたちが持つようになりました。

もちろん、日本でもFMネットワーク(JFM)で「コスモ アース・コンシャス・アクト」というキャンペーンを、コスモ石油とのジョイント企画として長い間展開しています。
「自然の叡智」と謳っている「愛知万博」よりも、こんな「地に足の付いた永続的な活動」の方が「環境」には効果的なのではないでしょうか?
「快適さと環境問題」を両立させるのは、「MOTTAINAI(もったいない)」という昔ながらの日本の生活の中にあるのかも知れません。

そういえば・・・「みどりの日」って来年から「昭和の日」になるんでしたっけ?


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2 コメント

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日本からも参加していますよ (Unknown)
2005-05-14 03:08:24
矢沢栄吉やオフコース等がライブエイドには参加しています。DVDにも収録されています。DVDをみればわかるように、主催者であるボブ自身も「ロックスターが社会的問題にも発言をしなければならない」とは全く考えていなくて、むしろ言い方は悪いですが、人寄せパンダとして多くのアーティストを集めお金を集めることが大切だ、と考えていました。おそらくマーケター的には「ロックスターが社会的問題にも発言をしなければならない」と言うほうが通りが良いのでしょうけど事実は違います。



「地に足の付いた永続的な活動」の方が「環境」には効果的なのではないでしょうか?というのは「イメージ」的にはかっこいいかもしれませんが、「現実」を変えうる力にはなっていません。なぜならば現実をかえる力とは「お金」の話であって、ボブはこのお金の話を強調しているのです。マーケティングの観点からもそういった定量分析は重要なのではないでしょうか。先進国が高い値段でコーヒーを買うからある国は助かっているわけで、先進国が消費を落とすことが必ずしも発展途上国のためになるわけではないかもしれないのです。



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お名前を是非 (いとう)
2005-05-14 10:30:10
コメントを頂きありがとうございます。

お名前が無いのが、とても残念です。



さて、1985年の「ライブエイド」についてですが、DVDの編集では、日本のアーティストの参加となっているのかも知れませんが、当時のプログラムでは参加記載がされていません。

テレビ番組において、中継と被るようなカタチでのスタジオ出演だったと記憶しています。



「長期的な活動」という点と「お金」というのは、結びつくのでしょうか?

「長期的活動」を支えるためには「資金としてのお金」が必要です。

その為の「啓蒙的活動」ということも、考えていかなくてはなりません。

今「エチオピアを含むアフリカ及びアジアの飢餓についての情報」というモノは、減ってきていますし、一般的な興味も薄れているということはありませんか?

「先進国が消費するお金で途上国のためになる」という考え方もあると思います。

他方、途上国の人たちの経済的自立ということも必要なのではないでしょうか?

マーケティングの視点において「正解は無い」と思っています。

様々な考えの中から「人が幸せになる」ことが大切なのでは?
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