日々是マーケティング

女性マーケターから見た日々の出来事

政府があてにならないなら、自分たちで動くしかない!

2020-04-11 19:07:06 | ビジネス

政府が「休業補償」を、出し渋っている。
多くの方は、「自粛要請と休業補償はセット」だと、考えていると思う。
特に、自営業の方々や百貨店などで展示即売会を予定していた生産者の方々にとって、百貨店の休業はもちろん、都市部の飲食店に農畜海産物を販売していた人たちにとっては、大打撃となっているだろう。

東京のように農畜海産物の生産量が少ない地域では「買いだめ」による、商品の供給が難しい状況になるのでは?という、予想はしていたのだが、東京の飲食店などに卸すまたは直販する地方の農畜海産物の生産者や卸業者さんにまで、影響を及ぼす、という点を見落としていた。

それに気づかされたのが、札幌の商工会議所が独自に行っている「新型コロナ経済対策掲示板『緊急在庫処分SOS』」だった。
札幌商工会議所:新型コロナ経済対策掲示板「緊急在庫処分SOS」

おそらく「新型コロナウイルス」の感染拡大による、組織的な「緊急販売」を一番最初にネット上で立ち上げたのが、札幌商工会議所の「緊急在庫処分SOS」だったのではないだろうか?

この札幌商工会議所の取り組みが、次の新しいサイトの立ち上げに繋がっているようだ。
facebook:コロナ支援・訳あり商品情報グループ

情報をFacebookに上げている為、Facebookが見られない人にはアクセスが難しいかもしれないが、こちらは全国を対象としているため、「SOS」を出している事業者も多種多様だ。
しかも、東京や大阪などの高級飲食店に販売していたのだろうか?全体的に金額的にはやや高めな在庫品が数多くみられる。
といっても、これまでの販売価格よりも随分値下げているようなので、興味のある方にとっては「お値打ち」と感じられるのではないだろうか?

それにしても政府の動きがあまりにも遅く、十分な補償も期待できない、と感じた生産者が多くいて、その生産者と支援したい人を結びつける動きには、市民の逞しさを感じさせる。
もしかしたら、日本はこのような市民の逞しさで、「国難」といわれる出来事を、乗り越えてきたのでは?という、気すらしている。

そしてFacebookに掲載している事業者、生産者の方々にとって、これを切っ掛けにビジネスの展開が「特定の取引先」から、新しい顧客獲得となり、地方の「逸品」が全国区になっていくことが、重要なのでは?と、考えている。
「ピンチをチャンスに変える」為にも、そして新たな市場を最終的な顧客と直接創造していくチャンスとなれば、ピントがズレまくっている官僚の描く「経済対策」よりも、遥かに効果的な経済効果となるのではないだろうか?