最近Yahoo!のバナー広告によく表示される、docomoの料金のCM
docomo:家族3人で人あたり1,980円/月(税抜き)
docomoのCMと言えば、この秋随分イメージを一新させた。
NTTdocomo:みんなを、ドまんなかに。
企業CMとしては、今人気がある俳優さんなどを配した、手堅い(?)CMを製作しているな~と、感じさせる内容だと思う。
auやSoftbankのCMのような、シーズンごとにストーリー性のあるCMを展開していきたい、という意思も感じられる。
というのも、auのCMはここ1,2年好感度の高いCMとして、若い世代を中心に人気がある。
ご存じのSoftbankの「白戸家」のCMは、中心となる「白戸家」は変わらず、様々な人物が関わるというストーリー仕立てのCMの先駆者的な存在で、長い間好感度の高いCMとしても評価されてきた。
その間NTTdocomoのCMは、単発的というかあまり印象に残らないCMだったような気がする。
その理由は、起用されるタレントさんや俳優さんが変わるということもあっただろうし、auやSoftbankのようなキャラクターの存在が無かった、ということもあるだろう。
その意味では、今回の「みんなを、ドまんなかに。」というCMは、auやSoftbankのようなストーリー仕立てでシリーズ化をし、生活者にdocomoというブランドのイメージの定着を図ろうとしている、と感じられる内容だと思う。
思うのだが、それよりもインパクトがあるCMがdocomoの料金のCMだという印象がある。
基本料金となる金額を連呼する、というだけではなく、アニメの一休さんの被り物がとにかく唐突で、インパクトがあり過ぎるように感じるのだ。
このCMを見た後、docomoの企業CM「みんなを、ドまんなかに。」が、どのようなCMであったのか?!一瞬思い出せないほどだ(私だけかもしれないが)。
これほどインパクトのあるCMになってしまうと、料金プランに対する訴求効果は高くなるが、そのイメージが強すぎて企業CMの存在そのものが忘れ去られる?!ような気がする。
auやSoftbankのCMを思い出してほしいのだが、auにしてもSoftbankにしても、ストーリー性のあるCMというだけではなく、CMそのものが企業イメージと料金プランを含めた新サービスのCMになっている。
だからこそ、auはauの新料金プランやサービスを、SoftbankはSoftbankの新料金プランやサービスが、CMの物語の中で違和感なく生活者に入っていくのだ。
それが、企業CMと料金プランのCMがそれぞれ独立し、料金プランのCMのほうがインパクトがあり過ぎると、生活者は料金プランばかりに注目が集まってしまう。
新しい「みんなを、ドまんなかに。」というCMの意図は、一体なんだったのか?ということも含め、NTTdocomoとして訴えたい内容が伝わらない、ということになる。
確かにテレビCMには、それなりのインパクト(=生活者に強い印象)を与える必要がある。
しかし、度が過ぎた?!CMは、それだけが目立ち、関連する印象を失くしてしまう、という可能性がある、ということを教えてくれているような気がする、docomoの料金プランのCMだ。