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ラグビーW杯の日本代表から学ぶコト

2015-09-21 20:15:16 | ビジネス

昨日のラグビーW杯は、ラグビーというスポーツを知らない人でも、「凄かった!」という印象がある試合だったと思う。
対戦相手は、過去2回W杯で優勝経験のある南アフリカ。
サッカーでいうなら、アルゼンチンに日本が勝った!というくらいの出来事だった。

「奇跡的!!」と、騒いでいるが、選手やコーチをはじめとするスタッフは、「勝てるように、準備をしてきた」という気持ちのようだ。
日刊スポーツ:五郎丸゛ゴール7本”成功「ラグビーに奇跡はない」

五郎丸選手のインタビューの通り、様々なコトを分析し、キック一つもルーティン化するコトでキックの精度を高めた・・・というのは、確かに「練習の賜物」ということになると思う。
それでも「奇跡」と言ってしまうのは、相手選手との圧倒的な体格差がありながら、逆転をし接戦を制して勝ったからだろう。
それほど、ラグビーは選手の体格差に、左右されるところがある。

しかし、五郎丸選手だけではなく日本代表選手たちとコーチ陣を含めたスタッフは、一丸となって「体格差に打ち勝つ策」というものを、見つけていたようだ。
一言でいうなら「日本らしさ」ということになるのかもしれないが、出場国の中でも小柄な日本選手の強みを徹底的に考え、導き出した方法は「機敏さ、スタミナ、パスをつなぐ」ということだったようだ。
それに加え、「自分たちでゲームを創る」という思考力を持つことが求められたという。
日刊スポーツ:エディー革命 パスラグビーと無限スタミナで大金星

ラグビーの試合では、ヘッドコーチなどがライン近くにいるわけではない。
観客席で試合を観戦しながら、その状況に応じてインカムなどを使って、にいるスタッフに指示を出している。
確かに俯瞰して試合が見られるメリットはあるが、その場その場の判断というのは選手自身がしなくてはならない。
まさに大逆転劇となった、ロスタイムの場面などはまさにこの選手(キャプテンの判断)が、大金星を挙げることになったといわれている。

もちろん一番大切なのは「勝ちたい!」という、強い気持ちだろう。
そのうえで「自分たちの良さ」を追及し、自分たちにスタイルを創りあげたコトが、「奇跡ではない勝利」を導いたのだ。

そのような思考は、何もラグビーのようなスポーツに限ったコトではない。
ビジネスについても、同じことが言えるのではないだろうか?
マネージメットの神様・ドラッカーも「得意な分野に力を注ぐべきだ」と言っている。
自分たちの強みを分析し、その強みをより発揮するためには、どうしたらよいのか?
そのコトを改めて考えるコトが、大事だということを「奇跡を呼んだ試合」から学ぶ必要があるかもしれない。