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小泉インパクト

2013-11-18 19:17:35 | アラカルト

今日発売の週刊誌2誌に、同じ記事が掲載されている。
記事の内容ではなく、先日日本記者クラブで記者会見をされた小泉元総理の会見内容総てを掲載している、と言う点で同じという意味だ。

方向性が随分違うと思われる週刊誌2誌に同じ記事が掲載され、youtubeでも内容を総て見るコトができる、と言うことは、それだけ先日の小泉元総理の記者会見は、社会的、政治的インパクトがある内容だったのだと思う。

これらの記事というか、報道の取り上げられ方から感じるコトは、「原発0」と言うコトよりも、「小泉インパクト」というコトだ。
「あの『自民党をぶっ壊す』と言った、小泉さんがまた仕掛けている」という、ニュアンスを感じると言ったほうが良いのかもしれない。

それは、自民党総裁=総理大臣経験者である、と言うコトだけではなく、小泉さんが総理だったとき幹事長をしていた安倍さんが、現在の総理であるということ。その安倍さんと正反対の意見を政界を引退したと言っても、これまでの総理経験者とは違う「力」を保持している、と言うコトなのだと感じている。
「これまでの総理経験者が保持している力」と言うのは、自民党内での発言力であって、社会的発言力ではない。
古いところでは、総裁選で誰を選ぶのか?と言うコトを総理経験者の鶴の一声で決まる、と言う様なコトだ。

ところが、小泉さんの場合党内に向けて話しをする、と言うよりも国民に向けて話をする、と言うコトが上手だったように思う。
それが「郵政民営化」だったのだと思うのだが、今回の記者クラブでの会見でも記者に向かって話をしている、と言うよりも記者という媒体を通して国民に向け話しをしている、と言う印象がある。
記者さんたちを「媒体」と呼ぶのは、大変失礼なコトだとはわかっているが、ご自分の意見や考えを広く伝える手段として、メディアを上手に使っているな~と言う印象がある。
それだけに、メディアは「小泉インパクト」的な扱いをしているのではないだろうか?

小泉さんは国民を味方につけ、「原発0」を強く打ち出していくような気がする。
残念なのは、この小泉さんの発言に対して、野党からは今のところ意見らしきものが出ていない、と言う点だ。
国会論戦の場で「親(小泉元総理)と子ども(小泉進一郎議員)と意見が違う」といった、重箱のすみをつつく様な、とぼけたコトではなく、もっとしっかりとした「原発反対」の意見を堂々と国会の場で、話をし国民の考えを問うようにしてもらいたいものだ。
それもまた、「小泉インパクト」だと思うからだ。