日々是マーケティング

女性マーケターから見た日々の出来事

通販サイトから送られてくる「おすすめメール」は、的をえている?

2012-10-29 22:02:35 | マーケティング
樂天を始め、通販サイトを利用される方は多いと思う。
私も、樂天の通販サイトだけでは無く、アマゾンなどを利用したりするコトもあるし、ベルメゾンのような昔からの通販会社のサイトを利用するコトもある。

樂天の場合、注文をする時「利用した出店企業からのお勧め情報」や「樂天からのお勧め情報」のメールが欲しいですか?という案内があるが、それがなかなかの曲者。
最初から「情報が欲しい」にチェックが入っていて、必要無い場合はチェックを外す必要がある。
それを見落とすと、相当の頻度で様々なお勧め情報がメール送信されてくる。
もちろん、他の通販サイトも樂天ほどでは無いにしても、2,3日に1通程度の「お勧めメール」が送られてくる。
それらのメール文の最後には「配信停止」の案内がされているのだが、いちいちそれをするのも面倒臭いと、放置されている方も多いのではないだろうか?
それとも、ずぼらな私だけだろうか?

そんな「お勧めメール」を見る度に思うコトがある。
それは「的外れだな~」というコト。
アマゾンの場合、自分の登録ページに行くと「お勧め本」がズラリと紹介される。
例え、父に頼まれて注文をしたモノで、自分の趣味では無い場合でも、無条件的に「的外れなお勧め」が、並んでいる。
樂天にしても、頼まれて購入とかギフト用での注文であっても、チェックを外さなかったばかりに、「その情報要らないから」と思っても、「お勧め」としてメールが送られてくる。

「お勧めリスト」を提供している側としては、それまでの購入者データなどを元に、販売促進も兼ねて、最新の情報を送っているのだと思う。
ただ、それほど高い頻度で「お勧め情報」や過去の購入者データを元にした「お勧め」をリストアップしなくては、いけないのだろうか?
特に、ネット場合多くの人は「自分で調べる」というステップを踏んで購入をいると思う。
それも、いくつかのショップサイトを見て、価格やレビューなどを調べ、その時必要なモノだけを購入しているのではないだろうか?
「人に頼まれて」というケースも、少なく無いのでは?

過去の購入歴からお勧め商品をピックアップする、というのは「データベースマーケティング」と呼ばれるはずだが、自動的に「お勧めをピックアップできる」ほど、人の購入行動は単純では無いと思う。
逆に「買え!買え!」と迫っているようで、個人的には「ごめん、あなたのトコロでは買いたくない」という気分になってしまうコトもある。
スーパーなどのPOSシステムを利用した「データベースマーケティング」は、それなりに有効だと思う。
しかし、個人にそれを当てはめるのはどうなのだろう?
半ば強制的に送られてくる「お勧めメール」を削除しながら、考えてしまうのだ。