日々是マーケティング

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電気自動車は、産業構造を変えるのか?

2009-08-25 12:09:23 | ビジネス
昨夜寝る前にテレビを見ていたら、電気自動車 参入増えるかという特集をやっていた。 
クルマの構造に詳しくないどころか、まったく分らない私などは「へぇ~」という感じで、見ていたのだが、フッと考え直して見ると「産業構造が大きく変わる」程のコトなのでは?と、思ったのだ。

実は、昨日~今日にかけて日経新聞のWEBサイトに、「電気自動車」関連の記事が2つほど掲載されている。
一つは環境車、新素材で軽く 新日鉄、足回り用鋼材を2割軽く
もう一つは、慶大やベネッセ、電気自動車で新会社という記事だ。

このうち新日鉄の新素材というのは、元々車の部品の一部として使われている素材の新開発というコトになるようだが、電気自動車などの「環境車」を対象に開発されたモノのようだ。
むしろ興味を引くのが、「慶大とベネッセが共同で電気自動車の新会社」だろう。

その番組を見ていたら、電気自動車とこれまでのガソリン車の大きな違いは、「電気自動車は、エンジンなどの開発技術がなくても作ることが出来る」というコトらしい。
確かに、これまで工業系の高校・高専、大学などが「電気自動車のレース」に参加している。
というコトは、F1エンジンを開発するような費用と技術を必要とせずとも、ある程度のクルマが作れるというコトだともいえる。
実際、テレビではタレントさん達が作った「ソーラーカー」が全国1周をしている。
もちろん、製作にあたってはプロの協力の下作られているのだが、テレビ番組上タレントさんたちが(中心となって)作ったというコトになっている。
 
これは極端な例だとしても、電気自動車そのものを作るというコトに関しては、これまでのような「自動車メーカーでなくては作れない」というコトでは無さそうだ。
とすれば、様々な企業が参入してくるだろうし、モーターなどの部品メーカーがより効率の良いモノを作り出してくるかも知れない。
なにより、自動車メーカーの下請けだった企業が集まって、電気自動車を作り始めてもおかしくはないだろう。

当然のことながら、クルマそのものについての発想も変わってくるかもしれない。
遠出をしない代わりに、自転車のような手軽さの電気自動車だってありえそうだ。

その意味で、電気自動車というクルマは、産業構造を変えるような気がするのだ。