日々是マーケティング

女性マーケターから見た日々の出来事

ユニクロVSスーパー(マーケット)ブランド

2009-08-27 22:00:02 | ビジネス
昨日テレビを見ていたら、チョッと意外な組み合わせのテレビCMを見た。
それがイトーヨーカ堂の「フダンを着こなそう」というCMだ。
登場するのは、女優の黒木瞳さん。
これまで黒木さんといえば、40代の素敵な女性の代名詞のように言われてきた。
そのイメージも、高級ファッションがお似合いという感じだったと思う。
それだけではなく、「結婚をし、子育てをしながらも、独身時代の魅力そのまま」という感じで見られていたように思う。
それだけではなく、「イキイキと働く女性」というイメージも加わっている。
事実、オリコンの調査では「上司にしたい女性」で総合1位となっている。

そんな黒木さんが、イトーヨーカ堂のテレビCMに登場しているのだ。
もちろん狙いは、「こんな素敵な黒木さんのフダン着」を表現することで、現在の30代~40代の女性に共感を呼び、売上が伸び悩む(どころか低下の一途を辿っている)婦人服の梃入れ策だろう。

一方、昨日ユニクロが秋冬の新作発表をプレス向けにしている。
注目は、フェイクレザーを使ったアイティムと美脚スキニージーンズだ。
コチラのメインキャラクターとして登場したのは、モデルの杏さんだ。
一般女性から見れば、背も高く手足が長い彼女ならどんな細身のジーンズでも上手にはきこなせるだろう・・・と、思ってしまうくらいなのではないだろうか?

だからと言って、ユニクロが杏さんを起用することには違和感はない。
この夏まで、藤原紀香さんが起用されてきたからだ。
ファッショナブルなテレビCMを展開しても、何の違和感もなく受け入れられるような下地が出来ているのだ。
もちろん価格も藤原さん世代(=アラフォー以下世代)にとっても、納得されやすい設定となっている。

それに比べ、イトーヨーカ堂の価格はユニクロよりも安い価格設定となっている。
そこには、やはりターゲットとなる層の財布の紐が固い、というコトを考えてのことだろう。

最近、スーパーマーケットのアパレルを見ていると、大きな変化を感じることがある。
例えば、西友の「GEORGE」だ。
HPで見る限り、ライバルとなるのはユニクロだけではなく、H&Mやフォーエバー21という気がする。

百貨店の衣料不振には、なかなか打開策が見えない中スーパーマーケットブランドは、積極的な攻勢に出ているような気がする。
そしてそのライバルは、ユニクロやH&Mやフォーエバー21といったブランドだ。