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地方のスポーツ-一つのあり方-

2005-07-23 17:48:54 | スポーツ
朝日新聞土曜日版「be」に「フロントランナー」という連載がある。
今日は若者の夢をかなえ、県民球団目指すIBLJ代表取締役石毛 宏典さん(48歳)が登場。
プロとして、素晴らしい成績を残しその後、MLBでコーチなどを学ばれたと記憶している。
その石毛さんが、華やかなプロ野球の監督などではなく「独立リーグ」を立ち上げたと言うのは、「野球に対しての思い」があったからのようだ。

「四国で独立リーグを立ち上げる」というニュースは、プロ野球が近鉄とオリックスの合併に揺れている頃だったのでは。
その直後、タレントの萩本欽一さんがチームを作ったりしてプロ野球とは違う野球へのアプローチが出てきた。
その先駆者的「NOMOベースボールチーム」が、社会人野球の全国大会出場を決めたりもしている。
存在は地味ながら、結果を出すと言うのは凄いことだと思う。

プロ野球は、野球の頂点となるリーグだと思う。
しかし、その頂点が魅力的なモノだろうか?
スポーツでは、よく「富士山のような裾野と頂点」ということが言われる。
競技者人口を増やすことで、その頂点となるトップレベルが上がるという意味である。
単純に、低年齢層におけるサッカーの競技人口が増え、野球が減っていると言うことだけでないモノが、そこにはあるのではないか?
そういった意味で、石毛さんや欽ちゃんこと萩本欽一さん、ご自分もMLBプレーヤーとして実績のある野茂選手などの活動は、プロ野球からもっと評価されても良いのではないだろうか?
どうも今のプロ野球の魅力を半減させている理由の一つは、野球に関わる偉い人たちの多くが「野球の楽しさを伝える努力をしていない」ことにあるのでは無いだろうか?

地方に行くと、手入れのされていない野球場があったりする。
折角野球が出来る場所があるのに・・・。
身近に野球と言うスポーツを感じさせることが、出来ていないのではないだろうか?
プロがそのスポーツの頂点であるのなら、地方に芽吹いた新しい野球のあり方を、もっと積極的に展開し応援していくことが、野球を「観るスポーツ」から「プレーするスポーツ」へと、変えていくということになると思う。

そんな考えは、ありませんか?プロ野球機構の偉い人たち。