日々是マーケティング

女性マーケターから見た日々の出来事

大型店舗とコンビニエンス・ストアー

2005-07-16 20:19:46 | マーケティング
「この素晴らしき世界」にトラックバックを下さった「思考の迷路」のonodas21thさん、ありがとうございます。
地元「知床」の「世界遺産登録」は、嬉しい反面、観光産業として受け入れるリスクがありますね。
それだけではなく、漁業などの「生活」という面でも「日本の自然と環境の付き合い方」が、試されることだと考えることが大切でしょうね。
そして「あなたならどうする?-商品アイディア-」にコメントを下さった、あけさとさんありがとうございます。
東京出張の度に、何とか時間を作って百貨店めぐりをしていました。
特に「伊勢丹」は、名古屋の百貨店には無い様々なアイディアや提案がありました。
そういった意味で、地方に出張に幾たびに真っ先に行ったところは百貨店です。
スーパーマーケットは、生活場。
百貨店は、「お買い物・ショッピングのハレ」の場=その地方の「生活のランドマーク」という見方をしていました。

新聞のWEB版にコンビニ:生活に必要56.8%、青少年に悪影響も4割と言う記事と、大型店の新規出店「必要ない」51% 内閣府世論調査と言う記事がUpされている。
どちらも、同じ世論調査を元にした記事なのだが、見方が違うと記事内容も違うと言うことがよく分かる。
大型店舗とコンビニエンス・ストアーの棲み分けを、生活者がしてきていると言うことも分かるデータだ。

子供たちを含めての生活者全体の生活が、「夜型」になってきているためにコンビニが生活の必需となり始めていると言うことが分かる。
反面、総合スーパーを含めて大型店舗は行き詰まりを見せているように見て取れる。
ただ、新規出店に対して「必要ないと、半数あまりが答えている」だけであって、現在の大型店舗のあり方を見直すことで、大型店舗の行き方が変わってくるのではないだろうか?
そういう視点を、このデータは表しているのでは?
それだけではなく、コンビニエンス・ストアーも「青少年に悪影響」と約4割の人たちが答えていることを考えると、「地域社会のコンビニエンス」というアプローチをも見えてくるのではないだろうか?

「伊勢丹」で12年、広告のコピーを書いてきたコピーライター土屋耕一さんは「デパートってのは時代と商品が集約されているところだし、物の情報に最も近いところ」と(『ザ・コピーライターズ』昭和59年3月10日号)話している。
店舗規模や、形態は様々だが、そこにある「時代と商品の情報」を提供しているのは「小売業」なのではないだろうか?

※内閣府から発表された「世論調査:小売店舗等に関する世論調査」のデータを見つけることが出来ませんでした。見つけ次第Upさせて頂ければと考えています。