日々是マーケティング

女性マーケターから見た日々の出来事

思わぬ余波-愛知万博-

2005-06-06 13:40:34 | 徒然
今朝早くから、近所の細い路地のような道をトラックが走っている。
それも、半端な数ではない。
住宅地ということもあり、トラックなどが通ることも少ないのだが・・・。
どうして?と思っていたら、愛知万博のナショナルデーの関係のようだ。

偉い方々が万博会場にいかれるため、安全のために会場近辺どころか名古屋市内各所で交通規制が敷かれているらしい。
名古屋インターに比較的近いということで、普段は通らないような住宅地の細い道をトラックが走っているということのようだ。
まぁ、偉い方々は交通規制がされて安全確保がされていいのでしょうけど、庶民は困ってしまいます。
それはもちろん、トラックを運転している人も同じでしょう。
時間通りに、荷物を運ばなくてはいけないのですから。

元々、万博に対してネガティブな考えを持っていました。
というのも、第一回のロンドン万博以外、黒字運営になったことが無いこと。
何より、愛知万博の開催目的が「オリンピック誘致に失敗し、その代替だった」ことなどがあります。
オリンピック誘致の失敗は、地域住民からの反対が大きな理由。
それも「自然体系が崩れる危険性がある」ということもあったのです。
それが「愛・地球博」等と銘打って、「自然と共生する万博」になっている。
その実態は???
「閉幕後は、跡地を住宅地にする」という、なんともお粗末な計画もあったのです。
これでは、35年前の大阪万博の頃の発想とまったく進歩していない。
計画そのものは中止となりましたが、現在は未定。

「税金で施設や政府パビリオンを作り、税金で政府パビリオンやその他施設を壊す」ことを考えると、本当にやるべきモノなのか?
一番儲かるのは誰?と考えた時、パビリオンや施設をつくったゼネコン、「イベントプロデューサー」となったタレントさんと、それをコーディネートした広告代理店だけなんじゃないかな?
確かに、JRやホテルなどもそれなりに儲かるのだろうけど、住んでいる人には税負担ばかりのような気がする。