日々是マーケティング

女性マーケターから見た日々の出来事

ヨン様~

2004-11-29 22:43:59 | マーケティング
今日離日されたようですね、ヨン様。
スポーツ紙か何かには、ヨン様マダムの平均年齢は47歳くらいだと書いてありました。
丁度子育ても終わり、自分の時間が十分持てるようになったくらいでしょうか?
本来なら、夫婦でゆっくり過ごす時間を楽しむと言う年齢だと思うのですが、日本ではやや違うようです。
このくらいの年齢の夫婦を題材にした、テレビドラマも視聴率が高いと聞きます。
身近なテーマだからでしょう。

それにしても、凄かったヨン様です。
この騒ぎで、ハッとしたことがありました。
それは、ヨン様はファンのことを「家族」と言う表現をすることです。
普通、洋の東西を問わずファンのことを「家族」という俳優さんはいないのでは?
しかし、この「家族」という言葉こそヨン様ブームのキーワードではないか、と思うのです。
ご存知の通り「家族」というのは社会の最小単位であり、一番親しい関係にあります。
スター俳優さんから「一番親しい関係にあるあなた」と言われたら、舞い上がらない人は少ないでしょう。
そういった意味では、ヨン様は「人心をつかむのが巧い」と思います。

「人心をつかむ」というのであれば、先日テレビで見ていた日産の社長カルロス・ゴーン氏は、マネージメントの王道と言う気がします。
ゴーン氏の凄いところは、柔軟性ということもありますが「現場に行く」ということでしょう。
日産ほどの企業規模となってしまうと、現地視察というのは半ば形骸化されたスタイルになりがちです。
ところが、ゴーン氏は現地で「今、困っていることはありませんか?問題点や改善点はありませんか?
」と担当者から直接聞きます。
現場から問題点や改善点を直接聞くことで、迅速に対応できるようになります。
それだけではなく、企業のトップが直接聞けば以下の役員を含め行動を起こさざる得ない環境が、出来てきます。
企業内の風通しが良くなって、対応が早くなれば企業の「ブランド価値」はアップしていきます。

そんなことを、ヨン様騒動をテレビで見ながら考えた週末でした。