ニュージーランドの女性歌手ビック・ルンガはクライストチャーチ市の出身であると、僕は前回記事に書きました。 (ニュージーランドは今、冬。インフルエンザ増量中。)
上の絵は、ニュージーランドのそれではなく、イギリス・オックスフォードのクライストチャーチ・カレッジの大ホールの写真をみて描いたもの。
イギリスの大学のしくみがよくわからないのですが、どうやら、オックスフード大学があって、その中にいくつかの大学(カレッジ)があるようです。その中の一つにクライストチャーチ・カレッジがある。(クライストチャーチ大聖堂附属大学、というようなことでしょうか。)
オックスフォード大学は、欧州で最古の大学なのだそうです。
ロンドンにテムズ川が流れていることはよく知られていると思います。このテムズ川を上流に遡って(西に)いくとオックスフォードに着きます。
19世紀、このオックスフォードから、ニュージーランドに殖民したイギリス人たちがいました。彼らは、新しく開いたニュージーランドのその場所を、「クライストチャーチ」と名づけたのです。 その殖民活動は1850年頃から始まりました。
オックスフォードには、欧州最古の図書館(ボードリアン図書館)もあるようです。その図書館を舞台にした小説(↑)を僕は最近読んでそれを知りました。
善と悪が闘って、「すごい本」を取り合う、というファンタジーです。フツーに、善が勝って、ああよかったね、という内容です。
以下は、その本とはべつの、オックスフォードに生まれた物語、超有名な、あの物語にまつわる話。
昔のイギリスの大学というのは、職員とその家族と学生とが、みな同じ敷地内に寝食を共にして暮らしていたようです。
むかし、このクライストチャーチ・カレッジの数学の講師にチャールズ・R・ドジスンという人がいた。その当時のクライストチャーチ・カレッジの学長はヘンリー・リデルといった。このリデル家には三人の娘がいて、娘達はドジスンさんとよく遊んでいた。ドジスンさんは、部屋に遊びに行ってもいやがらず、おもしろい話をつくって、絵まで描いて楽しませてくれるのだ。
ある日、ドジスンさんとその同僚のおじさんと三人のリデル姉妹とで、ピクニックに出かけた。娘たちは、(いつものように)「ドジスンさん、なにかお話をして!」とせがんだのだった。
その日のドジスンさんの「おはなし」は、どうやらとびっきり面白かったようだ。学長の三姉妹のまん中の娘アリス・リデルは、次の日に、「ドジスンさん、おねがい、きのうのお話をあたしたちのために清書してほしいの」とドジスン氏に、しつこくしつこく約束を迫ったのだ。 ドジスンさんは「やってみるよ」と返事をした。即興でつくったその話を忘れないために、ドジスン氏は徹夜をしなければならなかった。 1861年夏の出来事である。
その年の冬、ドジスンさんは手書きの本をアリスに贈った。表紙も挿絵も自分で描いて。
タイトルは、『アリスの地下の冒険』。
アリスは草むらにいて、退屈している。するとそこに服を着たウサギが走ってきて「たいへんだ、たいへんだ、遅刻してしまう」と言っている。びっくりしたアリスは、ウサギの後を追いかけていく。 そして、ウサギ穴へ…。
そんなウサギがいたら、そりゃあ、後を追いかけたくなるよなあ。
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