恩師のご著書「講演集」より
講演集、 二
「仕事」の本来の意義
自分の勝手なことに使う為に仕事をするのは間違いで、
儲けるのが仕事のほんとうの意義ではないのです。
ご恩返しの為に仕事をするのです。
米一つ取ってみましても、
お米は私たちにとって欠くことのできない大事なものです。
このお米は八十八と書きます。
苗代を作り、籾を播き、田圃を耕し、苗取りをして
田植えをし、というように八十八回手間がかかるので、
「米」を八十八と書くのだそうです。
それだけお百姓さんが汗水流して作ったお米を、
私たちはいただいているのです。
私たちもせめて一滴の汗でも流してご恩返しをしなくては、
生きさせてもらっている価値がありません。
このご恩返しが仕事の意義ですし、
私たちは報恩の行為として仕事をさせてもらうことが大事です。