恩師のご著書「講演集」より
講演集、 二
苦しみの原因を断つこと、その方法
私たちは、真っ黒けにスモッグを出しても魂そのものは汚れていないのです。
その周りが曇っているだけのことです。
常に反省させてもらって、
自分の過ちを正すことによって自分が出したスモッグを薄くしていくことですね。
スモッグを打ち消す方法として一番大事なことは、
今後の生活で心のスモッグを出さないことです。
あとからあとからスモッグを出したら、いくら反省して消そうと思っても、
尻から出せば同じことです。
先日も或る地方にいって、「皆さんおならを落とした経験がありますか」と言うと、
皆へへへと笑われます。
おならと言えば上品、屁をたれると言えば、
先生はえらい下品なことをおっしゃると言われますが、
しかし現実に屁をたれない人はありません。
しかもこのおならには、頂いた食物という原因によって臭いという
結果がいろいろに変わります。
これは原因・結果の法則です。
ニンニクを頂いておならをすると、これはとても叶いません。
お豆腐などのあっさりした蛋白質のものを頂いたら、おならもあっさりしています。
これはなぜそうなるかと言うと、原因があれば必ず結果が現れるという法則に
従っているでけです。
「この臭いは叶わないから、神様どうか臭いを取って下さい」と祈っても、
自分が臭い原因を作っておきながら、滝に打たれたり、護摩を焚いたりしても
とれるわけがありません。
あと出さなかったらいいのですが、お参りをしながら尻から又おならを出す、
すると又臭いがします。
他力信仰というのは、これとよく似ているのです。
一生懸命神様に、「福を下さい、健康にして下さい、幸せにして下さい」
といくらお祈りしましても、
不幸になる原因、悲しみの原因、苦しみの原因である屁を自分がたれていたら、
いくら拝んでも同じことで、臭いはプンプンとしてきます。
まず、お尻をちゃんと締めて屁を出さないことです。
有難いことに、神様は自然浄化作用、自然治癒能力という愛をこの地上界に
与え給うております。
一度臭いにおいを出したとしても、あと出さなかったら、何も拝まなくても、
臭いは自然に消えていきます。
自分が臭いの原因、苦しみの原因を続けますと、永遠に救われることはありません。
一度で止めれば消えるものを、何回も出したのでは繰返しになります。
こういう話をしますと、先生は不謹慎だ、
神様の話をしながら屁の話をしたとおこられますが、これは神理です。