恩師のご著書「講演集」より
講演集、 二
良心(神の分け御霊)と自我(悪魔)
先の続き・・・
もし静かな時間がとれましたら、大いなる神の命と、
この私たちの内なる命とは全く同じ命を頂いているのだということに
思いを馳せて下さい。
なんともいえない喜びが湧いてきます。
私たちは神の分け御霊です。
同じ家族の皆さまも神の分け御霊です。
では、お互いに尊敬し合い、キリスト教でいう神を賛美する如く、
家族の中でお互いに褒め称え信頼し合う、
そういう生活がもしできますと、
そのお宅は仏国土、ユートピアです。
キリスト教的に言いますと、神の御国です。
それをまず家庭の中に築き上げることです。
必ず幸せになれます。
信頼し、すばらしいところを褒め称え、
愛し合う幸せな家庭を私たちは作っていきたいと思います。
それがほんとうの幸せです。
相手に尽くさせてもらった時の相手の喜びが、
自分の心の安らぎに変わります。
静かに座禅し瞑想に入って、ああ私は安らぎが得られたと
思いますけれど、本当の安らぎは人さまにご奉仕した結果、
相手の方が喜び、又苦しい方が救われて下さった時の善なる
行為によって現れる喜びこそが、
心の安らぎにつながるのです。
また無我もそうです。
私は無我を悟ったといって、山奥でひとり喜んでいつまでも
坐っていても、これは狐が野原で禅をしているのと同じで、
何の価値もありません。
巷の中で自我を滅した無我の生活をしてこそ価値が現れます。
「自分が自分が」という自我を完全に無くした時、
無我の境地に至ることができます。
その時、無限の光が注がれます。
限り無い光、エネルギーが望むことなしに与えられます。