恩師のご著書「講演集」より
講演集、三
人類窮極の目的
人類の最も大きな目的は、ほんとうの神様の御心に帰ること、
そして再び転生することなく、
久遠の生命の中に帰っていくことです。
その時、仏教でいう如来となることができます。
如来とは来るが如し、つまり如来の心になりますと、
もう生まれ変わってこなくてもいいのです。
光り輝く世界から、この世を常に見回ることができます。
肉体を持って、
「ああ、しんどいなあ、ああ、苦しいなあ」という体験は、
もう卒業できるのですね。人の魂として再び転生しないで、
永遠にして常なる神の中に帰っていくのが、
私たち人類の最大の目的です。
その時、如来となり、光となり、
神の光のみ使いとなることができます。
これは、お一人お一人がそうなるべきです。
そうなることが人類窮極の目的です。
その時に、この地球に神の御国が現れ、
仏国土・ユートピアが建設できるのです。
質疑応答
質問 病気で寝ている祖母に、先生のお話をしますと、
こうして寝ている者には実行することができない。
そういう時は、
ただ感謝とお礼の心を持つだけで神に申し訳ないことは
ないのだろうかと言っています。
この点についてお願いします。
――私たちは寝たきりで動けなくても、
愛を現わすことができるのです。
寝ているだけで苦しいのですが、それに負けないで、
寝ている自分の周りに
いてくれる人、お世話してくれる人に「ありがとう」と言って、
笑顔を見せることも愛の表現になるのです。
実践できます。
お世話をしてもらって、文句ばかり言って鬱陶しい顔をしていたら、
これこそ罰が当たります。
寝ていても、愛の実践はいくらでもすることができると
言ってあげてください。