浄心庵・長尾弘先生「垂訓」

八正道と作善止悪

「御垂訓」

2020-06-10 00:46:12 | 浄心庵 長尾弘先生垂訓

~ 恩師のご著書「講演集」より ~

             講演集 一

    「地獄の時間は長く天上界ほど短い」


質問 

地獄に落ちた場合は、
もう世界を代わることはできないのでしょうか。

先程も話しましたように、八百年も地獄におられる場合もあります。
地獄に落ちた場合、地獄では時間が非常に長いのです。
ピラミッドのように底が広がっていますので、
下の世界は時間が長いのですが、天上界に上がっていくにつれて
時間が非常に短くなってきます。
光の大天使がおられる所などは、一瞬の短さです。
時間そのものは、
つまり時計がコチコチと動く長さとしては同じことですが、
この時間が心で変わるのです。

例えば、若い時に好きな方があって、その方と会っている場合は
「もうこんな時間か、早く経ったなあ」とびっくりする程、
時間が経っていたという経験がおありでしょう。
家に帰って叱れて、今まで何をしていたと言われても、
何も話してはいないのに時間が過ぎてしまったなあ
ということがあります。
逆に、憎らしくて、嫌な人とここに一時間いなさいと言われたら、
それはもうたまりません。
十分でも何十時間にも感じられます。

また暑い夏にストーブを焚いて、
その中に十分間いなさいと言われた場合も、その十分間は
大変長い時間に感じられて、「早く経たないかな」と思われます。
そのように時間は意識によって、長くも短くもなります。
辛い中では時間はものすごく長く感じられますし、
喜びの世界の中にいたら、あっという間に時間は経ってしまいます。
だから地獄の世界に落ちたら、
無限に長い時間に感じられてしまうのですね。

この地上界の八百年というのは、地獄界の何万年、
何千万年にも相当します。
幸いこういうご縁をいただきましたら、地獄に落ちている人でも
上に上がっていただけますけど、
なかなかこういうご縁はいただけないですね。
私にご縁のありました皆さんはご先祖様に語りかける言葉を
お仏壇の前で唱えてください。



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