笑いまみれ・はなこば日記

笑うことを積極的に考える女の日記
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表現について

2009年06月28日 | 面白い女性
臨死!江古田ちゃん
をお友達に借りて読みました。

すばらしすぎる。
のひとことです。

でも世間的には
今更なにを言う!
なことのようです。
大ヒット漫画ですものね。
あまり漫画というジャンルに親しまないので
知りませんでした。
こんなに面白いなんて。
かといって、
漫画だからとか
漫画としてとか
いうのではなく、
単純に表現として素晴らしいな。
と感じ入りました。

あの観察眼
分析力
そして表現力
どれをとっても秀逸です。

わたしが初めて「江古田ちゃん」を知ったのは、
たぶん
朝日新聞の夕刊に漫画批評が載っていて
それを読んだときです。
うろ覚えで
実際はぜんぜん違うことを書いていたかもしれませんが、
そこにはたぶん
「現代女性のさびしさ。誰とも距離を置くコミュニケーション方法」
を象徴している
的なことが書いてあったような印象です(曖昧すぎ!)
なぜなら
「そうか。
 哀しい漫画か。
 にしたって江古田ちゃんってすごい名前
 そしてこの画。さびしいっていうか独特」
と思ったことを覚えているので。

実際、江古田ちゃんはさびしい女性だ。
すぐに彼氏持ちと寝てしまう。
決して本命にはなれない。
恋愛にしても、
派遣として働く毎日にしても
漂うのは寂しさ・・・。
リアルで等身大の現代女性。

そのとおりなのです。

だけどね。
新聞の批評を読んで持った印象と
実際読んだ後での感想は
確実にズレています。

まあ同じ年代に生きる女性のわたしが
読んだからなのかもしれないけど。
実際は

抱腹絶倒

です。
そんなさびしさも笑いに変わっちゃうくらいのパワーだ。
根底に流れるのが
せつなさや
さびしさ
だとしても、そこはただのネタの発信場所だ。

要は
笑いに変えるその表現力がすごい。
リアルな24歳の日常を
女性に共感させつつ、
笑いに持っていくところが素晴らしい。
言葉のチョイスも良い。
言葉の品のよさで
第1ページ目から
全裸で登場の江古田ちゃんでも
受け入れることができるもの。

女子の本音をさらすだけさらして
それでもなお
強烈なインパクト以上に
残る笑い。

「捨て身」といって
実際はぜんぜん捨てる気のない
中途半端な
女性芸人に読ませてやりたいぜ。
あなたはここまで出来ているの?
と問うてみたいぜ。
 注)実際に捨てるかどうか別ですし、
  「捨てる」というのは一般的に見て。
  実際、全裸で汚部屋に住んでいる女性が
  「女を捨てている」とは思わないです私。

作者瀧波ユカリさんの才能にすっかりやられました。
まだまだ知らないことがたくさん。
お勉強になりました。


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