笑いまみれ・はなこば日記

笑うことを積極的に考える女の日記
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芸人たまご に告ぐ

2012年06月22日 | テレビ
テレビは見てはいるんですが、
ちょいと思いついたことがあるので、
書きます。

親切なお友達に
『芸人たまご ~人力舎的お笑い芸人の育て方!?~』
を録画していただきました。
地上波ではないので
見ることができません。

この番組は
お笑い芸能事務所・人力舎
がやっている
養成学校「スクールJCA」を
プロモーションしているのかしらんが、
そこ出身の芸人に、
現在の生徒さんの前で
講義をしてもらう
という番組です。

第一回が
ドランクドラゴン
キングオブコメディ高橋さん
が講師として
『これさえわかれば困らない ボケ・ツッコミ講座』
というお題をもとに
自由に講義を行う。
というものでした。
即興でお題を見ているようで
トーク番組的要素が強い感じですが
質問をうけつけたり、
生徒とのやりとりがあったりと、
出演者たちの「芸人」としての側面を
ちらりと覗けたりします。

人力舎芸人好きとしては
ツボを押されまくっており、
さらに
若手ネタのコーナーがあって、
荒いなかにも才能を感じちゃったりして
(今ところ裸月光が心に残りまくっている)
録画してくれた友人に感謝しきり
よだれを垂らさんばかりに見入っております。


これまでが前置きでありまして、
ここからが本題。
長くてごめん。

いまのところ7回まで視聴したんですが、
分かったことがあります。
どの回にも
「これからの夢いっぱいの生徒に言うことじゃないよ」
というツッコミが聞こえそうなことを
必ず、講師の芸人さんが言っている。

それは、自分には才能がないというのを思い知る。

ということ。

北陽がグルメリポートでの原則として
「おもしろいことは一切しない」
と明言。
求められていることは
そういうことではない。
リポートはあくまでリポートであり、
お店のよさを伝えるのだ。と。
東京03飯塚さんは
何も教えることはないと恐縮し
若手の芸を見て、
ここまでしっかりできてるやつにアドバイスなんてない
「ライバルじゃん」と断言。
豊本さんは
番組に呼ばれると
(自分は)「地方予選でもアップアップなのに、
全国大会(テレビ)になったら凄いことになっている」
ゆってぃは
テレビに出るコツとして分かったことがある。
それは
「面白いことを言おうと思わない」
さらに
ダンディ坂野さんは、
営業で
ただただ時間をやり過ごすコツを伝授。
こればっかりじゃないんだけど、
ちょいちょいそういう場面が出てくる。

この一連のこと。
JCA生徒に伝わったのだろうか。

たとえば
自分には才能があって
これからバンバン、テレビに出て
そののち冠番組を持って
ついにはMCとして不動の地位に立つのだ
などと思っているひとには
ものすごく
みみっちいぃことに
思えるのではないだろうか。

今から
グルメリポート教えられてもねえ。
虻ちゃんは
オーディションで受かるために
履歴書を詐称することをえらく推奨してたけど
芸に自信がある若手芸人だったら
なぜそんなことするのかが
わからないと思うんだ。

どえらい才能がある芸人が
星の数ほどいることに
実際、長い年月、芸人として生きなければ
壁にぶちあたらなければ
気付けないのではなかろうか。

自分の小ささを思い知る。

というのが、
毎回の講義に共通して流れる
根本の部分だった。
気がする。たぶん。

でもそれこそが、
面白くなる
第一歩なのかもしれません。

自分には何ができるか。
どんな道があるのか。
自分とはなんだ。

ある芸人さんは
若手が面白いか面白くないかは
自分を客観視できるかどうかだ
逆に
それ以外にはない
と言っていた。

客観視
とは、

イジラれることを許すこと。
とも
自分の容姿を利用すること。
とも

言いかえられる。

鈴木拓さんや
児島さんが面白くなったのは
これを手に入れたからなのよね。
鈴木さんが
講義のなかで

「ホント才能があって、こいつ行くなってやつは、尖がってていい」
だけど
「才能ない奴は一気にシフトチェンジしたほうがいい」
「尖がらない
 プライドを捨てる
 自分の意見を言わない」

と、よどみなく言いきっていて格好良かったです。

ゆってぃは
いつか「はがき!」って言ってみたい(ガキの使い)
的なことを言って
豊本さんに「もう諦めな」
と言われていました。
と、あえて、ここに記しておきます。

これは芸人だけに言えることではないのよね。
社会人として
自分の限界を知り
何が自分にできることか知るというのは
大人として
非常に大切なことです。

夢をあきらめるのかあ!

安っぽい言葉で
熱血教師にののしられそうですが、
自分で自身を受け入れる行為は
幼稚な万能性をいつまでも持っているひとよりは
ずっと、
痛みと深みがあって
卑屈でもなんでもなく、
信用のおける人間だと思います。
何も経験してないのに
さっさとあきらめる
てのとは違うよ、念のため。

限界を見る。
というのが大事なのです。
そして、
限界から
次を考える
という行為は、
マイナスなことではなく
むしろプラスです。
限界に
なげいてばかりでは
ただのないものねだりになってしまう。

失敗したことも
すべて後の力になる。
とは、
パーケンこと
キンコメ高橋先生の言葉です。
「人生に無駄な時間はない」

すばらしく深いお言葉です。
はーいい番組。

東京03の単独公演が始まっています。
たまたま大好きな芸人さんが
自分が生きているうちに
同じ時代に存在している
というのは
奇跡的なこと
と私は思っています。
だって、クラシック音楽みたいに、過去のひとだったら
新作はおろか生で同じ空間に存在することも
無理なのですよ。

とここまで書いていて、
はて、これ誰か同じことを言っていたような。
と立ち止まった。

そうだ、今週の
ダウンタウンDXで
塚地さんが、
「ももくろと同じ時代に生まれて良かった」
と言っていたわ。

と思い出した。
そういうことなのかな?
ま、そういうことか。

では今週もお疲れさまでした。
みなさん、楽しい週末を。





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