笑いまみれ・はなこば日記

笑うことを積極的に考える女の日記
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すごい・好き

2009年09月17日 | テレビ
最近考えていたこと。
今日は退屈な内容かもしれません。
お読みいただける方には心を広く持っていただくよう
お願いいたします。

とりあえず脳内整理のために書いていきます。

笑う動機となる要因に、
すごい

好き
があると思うのです。
声に出して笑わないまでも
「おもしろい」と知覚する要素とでもいいましょうか。
どちらも直接的には「笑う」ことと関係ない。
でもこのふたつの作用は確実に
わたしたちがお笑いを見るときに知らず知らずのうちに重視しています。

「すごい」は
たとえば発想や瞬発力、ハプニングによる
驚きや衝撃、
職人技による感動と尊敬などが
入り交じっていると思われます。

対して
「好き」は
超個人的な感情に左右される。
見かけが好きっていうのもあるでしょうし、
昔から応援している知っている、
親戚
というのも関係しています。
赤ちゃん、動物、お年寄りといった
対象物で異様に食いついて笑うひと
ってのもいますけども、
これも「好き」の最たるものだと思います。

先日、芸人のコマツさんはマジシャンのカテゴリーだ。
と書きました。
ふつうのひとは出来ない技を持っている
という点で、
「すごい」が「おもしろい」に変換されるひとびとです。
エンターテイナーという肩書きのひとたちですね。
で、いつも思うのは
みんな「すごい」を重視しすぎるなぁ。
ということです。
「すごい」から何だ?
とよく思います。
「すごい」ことが面白く変換されないと
わたしは結局「すごい」とは言いたくないのです。
えっと分からない?
たとえば、
マジシャンのセロなんとかさんが、
道行くポスターに描かれたリンゴから本物のリンゴを取り出す
ということをしていました。
「すごい」です。
でもわたしはその技術よりも
「ポスターから本物のリンゴを取り出す」
という発想の方が素晴らしいと思います。
だって、それができたら魔法みたいだもの。面白い。
どうやって取り出したか云々は仕事だから
出来て当然ですよ。
やろうって決めた時点で、それはもうできている必要がある。
どうやったらびっくりさせることができるか。
それを組み立てる能力の方がすごい。
だからセロさんも、マギー司郎さんも
わたしのなかでは
まったく同じラインです。
技術を全く見せないで、マジシャンとしての看板を背負い、
客を大いに沸かせるマギー師匠の方が、
断然わたしのなかではエンターテイナーとして
「すごい」ですけども。(←余談)

同じく
「好き」を重視しすぎるのは興ざめです。
イケメン芸人ばかりに群がる女子たち。
アンダーグラウンドや
ギリギリラインの芸人ばかりをカリスマ視する男子たち。
外側からみると、
その中心となる芸人さんをあまり知らなくても嫌悪感が出てしまうこともしばしば。
それでもやっぱり「好き」が何より重要なのかも。
って最近では思います。
だって、「好き」だったら最強なんですもの。

たとえば、
「すごい」VS「好き」だったら、「好き」が勝ちます。
まてまて。
説明します。
「この芸人さんのネタはすごい」というのでファンであることは
なかなか長続きしません。
ひとりのひとの発想や技術なんて、たかが知れています。
かならずマンネリがくる。
よほどの天才が現れない限り、
「すごい」ことばかりを期待していると
前回の「すごい」を超えるミラクルは毎回起こり得ない。
たぶん、帽子から花や鳩を出すマジックだって最初は「すごい!」ともてはやされたはずです。
いまやどうやっているかはどうでもよくて、ただただ「すごさ」は薄らいでいます。
「この芸人さんはすごいから、好きになった」
というのはちょっと話が変わってきます。
好き
なんだものね。
「すごい」ことがそんなにすごくなくなっていっても、好きでいられたらこれは長続きします。
ただ「すごい」から入ると、
減点方式になっていきがちです。
「この芸人さん、全然すごくないんだけど、好き」
ていうのはもう間違いないです。
すごくない
って認めちゃっているわけだから。それなのに好きなんだもの。
で、これは加点方式なので
意外な底力を見せつけられて
もっと好きになったりするのです。

好きで笑っている
ていうのは間違いがない。

どうしてこんなことを書くかときかれれば、
間違いなく笑えるもの
を探そうとしているからです。

笑って生きていく
というのがわたしの人生モットーのため、
とにかく声に出して笑うには何をすればいいか
を日々貪欲に考えています。

それで最近エレキコミックや東京03の単独DVDを見て、
何度も笑う自分に気がついているのです。
好き
な気持がそうさせているのかも。
と思っております。
東京03はネタだけで見ていたときよりも、
人柄を知ってからのほうがハマっています。

結局それ?

がっかりは否めません。
だって私のフリータイムは
すべてお笑いを見ること聴くこと考えることに
費やしているのに。
笑いのどんな技術や方法論よりも
結局、「好き」なものさえ見ていればOKだなんて。

自分の子ども(柚師匠)が
マネをする芸人さんのギャグは、
本家の芸人さんがやるよりも
数倍笑っています。
これって、
つまりそういうことですよ。は~

ワカチコワカチコ