中古車サイトのグーネットにて、スターワゴンの面白物件を発見しました。
スターワゴンの平成5年式エクシード、生ハイルーフ、5MT。なんと走行7000キロとのこと。これは気になる
なんだなんだ?モニタがたくさんついてるぞ。
このシート配置はなんだ?これはもしや…
やっぱり!カーゴルームは、なにかしらの機材を取り外した跡があります。ということは…
この天窓!もう分かりました。放送業界に片足を突っ込んでるニ餅には分かりました。
これ、テレビ局の払下げです。間違いありません。
ダメ押しは、このカラーリング。こんな派手な模様は個人ユーザーが描くとは思えないセンスですし、よく見ると配線用のハッチも側面に取り付けられています。
あら素敵なキャリアとリアラダー、これならアウトドア用品もいっぱい積めるわね…ではありません。このキャリアはカメラマンが三脚立てて撮影する足場です。テレビ局の車に必ずラダーとキャリアが装着されているのは、しかるべき理由があります。
では何をする車なのかというと、これはおそらくデイリーニュース用の「ニュースカー」です。ニュースカーとは、FPU(フィールド・ピックアップ・ユニット)装置を搭載し、ニュース取材の映像を基地局ないし本局の電波塔に電波を使って送信する用途の車です。
FPU機器は部品点数が多く、この程度のカーゴルームは全て機材で埋まります。椅子が後ろ向きに配置(というか、椅子の構造的には前にも向けられるはずですが)されていたのは、このFPU機器の操作用のオペレータ席だからです。
FPUを使用するには、油圧のポールのパラボラを上昇させ、基地局や本局の鉄塔に向けます。さっきの天窓は、この油圧ポールの逃げと思われます。
ローカル民放(日テレ系列?)の放出品と思われます。NHKでは絶対ありません。なぜかというと、NHKは基地局がたくさんあるのでFPUをする機会が多いのですが、ローカル民放は基地局が少なく、よほど大きなニュースでない限りFPUを行わないからです。FPUは木陰ですら影響を受けて送信できなくなるので、どこでもできるわけではないのです。なので、7000キロという走行距離も、実走行だと思います。
ただ、FPU車は物凄く重量がある(ノーマル比1トン増近く)ので、7000キロとはいえかなりダメージを受けていると思います。特にクラッチ、足回りは傷んでると思います。それに、内装がこんな状態で、何ナンバー登録になるのかも謎です。
普通は海外輸出かスクラップにされるのですが、国内に中古が出回るのは珍しいケースと言えます。
>>大吉さん
こんにちは
3人分しか椅子がないので、新たにキャンピングカー改造が適当かと思います。オートバイのトランポでもいいかもしれませんね。