
某ガレージオフのカタログコーナーを物色していたら、いすゞジャーニーQのカタログを見つけました!手頃な値段だったので、即サルベージ。バスやトラックのカタログはあまり出回らないので、レア物件と言えます。
ジャーニーQのMRシリーズ、GRシリーズの2冊で、とても資料的価値が高いです。ジャーニーQは7メートル級の小型バスで、MRシリーズはフロントエンジン、GRシリーズはミッドシップエンジンで、どちらも同じジャーニーQと車名も同じでデザインも似ていますが、メカニズムは異なります。特にGRシリーズは、MRシリーズよりもハイデッカーで全幅も20センチ近くワイドボディになっています。

ジャーニーQのMR、ロイアルデッカー。キックアップルーフにシアターシート、ド派手なサンルーフと凄まじいデザインです。冬は寒そうだなぁ(笑)

中は、こんな感じです。小口の観光バスで、22人しか乗れません。

ナマイキに、タコメータが付いています!空気圧計と同じ小さいサイズで、見づらそう。

このスタンダードタイプのテールランプが、横一文字でカッコいい。ジャーニーQのMRシリーズはテールランプが3種類用意されており、ロイアルデッカーは汎用角型テールランプを縦に2連装した縦長タイプ、ハイカスタムとカスタムはSWのMR2III型みたいな横一文字テールランプ、そしてこのハイデラックスとスタンダード用の異形横一文字テールがあります。

こちらはジャーニーQのGRシリーズ、グランドロイアルです。MRシリーズとデザインが似ていますが、全幅や全高は異なり、別ボディとなっています。ヘッドランプはフォーグランプ内蔵の異形2灯化、テールランプは汎用角型2連装の縦長タイプで統一となりました。エンジンはミッドシップレイアウトで、車体中央にマウントされており、車体側面にサービスハッチがあります。MRシリーズで問題となっていた運転席横の大きな出っ張りは改善されており、同時にMRシリーズと同様のリアトランクの設置も実現しています。

タコメータ付きのメータパネルやスティアリングウィールは、同社の路線バス、エルガと共通のものです。ACT(エアーコントロールドトランスミッション)はオプションで、通常はロッド式です。
この7M級バス、好きなんですよねェ。マニアからはチョロQなんて言われています。このころ他社もこの手の7Mバスは販売しており、一定の需要はあったようです。たしか、椅子を取っ払って10人乗り以下に構造変更すれば、普通免許で乗れたはずです。置き場に困らない人は、白ナンバー登録して入手すべし(笑)