ぐらのにっき

主に趣味のことを好き勝手に書き綴っています。「指輪物語」とトールキンの著作に関してはネタバレの配慮を一切していません。

新文芸座SEE連続上映

2009年05月06日 | 指輪物語&トールキン
毎年恒例になってきた新文芸座のSEE連続上映に今年も行ってきました。
今回は昼上映があったので、オールナイトでいつも寝ていたので、昼なら起きてられるかも、と昼に行ってきました。
が、諸事情により寝不足のまま挑んだため、FotR、TTTかなり寝てしまった・・・(汗)
ただ、オールナイトだとほぼ寝ていたRotKの頃になったら眠気も冷め、久々にRotK全部観ましたよ・・・(笑)何年ぶりかなあ、ちゃんと観るの。
といわけで、RotK中心の感想になってしまうんですが・・・(汗)
あ、毎回満員御礼でしたが、今回は最前列あたりが少し空いてました。さすがに人気に翳りが出てきたかな?(TOHOシネマズのイッキミではすでにかなり空席ありましたけど)
でも、来ている客層が、コアなファンというよりは、結構好きだけどそんなにコアなファンでもなく、連続上映も初めてとか2回目とか、という人が多いような気がしました。RotKに休憩があるの知らない人とか結構いたみたいだし。
コアなファンしか来ないようなものだったら、こんなに何年も続かなかったのかもしれないなあ、なんて思ったりしました。
まあ、これだけ入れば来年もやってくれるかなー。もうすっかり連続上映の時しか観なくなっているかから・・・(笑)

さて、今回見ていて、なんだか改めてサントラがいいなあ~と思ってしまいました。
何を今更、なんですが、なんか日ごろから他の映画とか(特に最近邦画観る機会も増えたし)、比べるのもどうかとは思うけどテレビのサントラとか聴いていて、久々に聴いたら、やっぱすごいなーと。
楽曲として音楽だけ聴いていても成り立っているのに、ちゃんと映画のシーンに合わせて作っているというのがすごいなあ・・・
「一行の離散」とか「黒門不通」とか「黒門開く」とか(「黒門開く」は劇場版の方がサントラ的には好きですね。「ホビット庄の社会秩序」もですが)「ミナス・モルグル」とかを聴くと特に思うのですが。
ショアは、オペラのように、音楽に合わせて映像が動いているようにしたかった、と言っていて、「そこまでじゃないよなー」なんて以前は思ってたんですが、なんか今回みたらそんな感じに見えました・・・なんか音楽に合わせて演出してるんじゃないの? みたいな。
「黒門不通」は特にこのところマイブームですね(笑)シンフォニーで聴くととにかくカッコイイんですが、冒頭の金管が鳴り出すと、「黒門が開くぞー」というワクワク感が。「黒門開く」もそうですけど。
「ミナス・モルグル」も、音楽鳴り出すとワクワクしますねー。怖いシーンのはずなんですが(汗)
このあたり、音楽だけ聴いていても楽曲としてカッコイイのに、ちゃんとストーリーにも沿っているのがすごいなあと。確かにオペラっぽいのかもしれません。
「ミナス・ティリス」とか烽火のところの音楽は、本当に音楽聴かせるためのシーンなんじゃ? と思ってしまうくらいだし。実際には映像を見せるシーンなんでしょうけど(汗)「ミナス・ティリス」は本当にカッコイイよなあ、と久々にじっくり聴いて思いました。
「黒門開く」でも、フロドが滅びの山の斜面を這い登るシーンの音楽がティンホイッスルの明るいメロディなのにやられますね・・・
あと、ペレンノールの戦いの序盤、一旦音楽が切れた後に、ナズグル飛来に合わせて合唱が入るところがカッコ良すぎる~! 空中からの迫力の映像と併せて、音と映像で魅せるシーンですよねえ。
とまあサントラ話はきりがなくなるのでこのくらいにしておきますが(笑)

で、RotKの感想なんですが。(連続上映なのに・・・(汗))
久々にちゃんと観て、結構いい映画だよな~と。
まあ、色々ひっかかるところはあるんですが。ゴラムとかデネソールとかもろもろ・・・
でも今回は、もう嫌なシーンわかってるし、嫌なシーンになったらひたすら台詞の英語ヒアリングの勉強モードになって、気持ちを飛ばして機械的に観てました(笑)
そうやって嫌なシーンを飛ばして観てると、結構いいシーンあるなあ、と思えたんですねー。
そもそもRotKって、TTTで敢えて抑えていた(と私は思うんですが)登場人物たちの心のつながりとか、そういうのが描かれているシーンが多くて、感動的な場面も多いです。
今回久々に冒頭のサムの「帰りの分です」でちょっとうるっときたりして。
そして、アイゼンガルドの入り口での仲間たちの再会にも和みました、珍しく。今まで、原作ほどじゃないなーと思ってたけど。
そういやその後のサルマンの台詞で、フロドとサムがモルドールに送り込まれていることを知ってるような台詞があったけど(あのホビットたちに試練を与えてどうのこうのって台詞)、サルマンが知ってていいのか? サウロンに筒抜けにならないか? それとも、「実はサルマンはサウロンを出し抜いて指輪を我が物にしようとしていた」という原作通りの裏設定が唯一生きているところなのか?
それから、ピピンを見送るメリーとアラゴルンの場面がかなり来ましたー! あそこいいよなあ。それもSEEバージョンが。
ピピンがいなくなって「置いていかれた」感に苛まれるメリーが原作っぽいし、アラゴルンの慰め方もいいですね~。ここは馳夫さんって感じですね!
ファラミアがピピンを初めて観て、「フロドとサムに会ったの!?」って場面もいいですねー。
ピピンがファラミアに「あなたには別の種類の強さがあります」というシーンも・・・
あと、TTTからも含めてですが、エオウィンがいいなあと。これは続けて観るからこそ、ですね。
エオウィンの閉塞感と焦りに素直に感情移入しちゃいますね。アラゴルンに対する思いが憧れなのもよくわかるし。
そのアラゴルンのエオウィンに対する優しさも好きですね。
エオメルに男尊女卑発言?をされてムキになるところとかもいいし、その後のセオデンに「他に何を命じてくださいますか」というところも・・・。ここ、間にアラゴルンに振られて、というシーンが挟まって、エオウィンの出陣への動機がきちんと描かれてていいなーと思います。
アラゴルンやセオデンのエオウィンに対する愛情も感じられて、後のメリーの「皆から愛されておいでです」という台詞ともつながるし。
ペレンノール到着時の慄くところまでは本当に良かったんだよなあ。ファラミアに会う前にエオウィンの心が解けてしまったのが残念なんですけど。
あ、エオウィンが魔王を倒すシーン、今まではあっけないとか思ってたんですが、久々に観たらあれもいいかなあと思えるようになりました。エオウィンよく頑張った! という感じで。原作の方がカッコイイですけどね。ここもSEEの方がいいかなあ。
ローハン軍がペレンノールに到着した場面、久々に泣けてきました。ここ音楽もいいんですよね・・・LotRシンフォニー聴きたくなってしまった。この6楽章の始まり、場合によっては映画より泣けるんだよな~
セオデンが原作どおり先頭切って走っているのがまた泣けるんですよね。今回、セオデンが兵士たちの槍に剣を打ち付けながら走る場面、バーナード・ヒルが自分でできたことが大きいなあ、と思いました。セオデンの気迫が胸に迫りました。
で、場面飛びますが、フロドとサムのところに鷲たちが飛んでくる場面は何度観ても来ますね。ただ鷲が飛んでくるというそれだけなのに、なんでこんなにグッと来るのか・・・(友達のRちゃんもこのシーンが一番好きとか言ってたなあ)
サントラの効果もあるのかもしれませんが、霞の中からゆっくり現れる鷲のシルエットの演出なのかなあ。
灰色港も久々に泣けました。エルロンドがビルボに向かって手を差し伸べるところあたりから来るんだよなあ。今回はガンダルフのお別れも、フロドの最後の笑顔も素直に来ました。
30回以上(最近数えてないけどそろそろ40回行くんじゃ・・・)観ていても泣けることがあるんだなあというのがすごいなあと思いました(笑)最近全然泣いてなかったので・・・

というわけで、今イチ連続鑑賞になりませんでしたが(汗)久々にRotKちゃんと観られて良かったな、という感じの連続上映でした(笑)
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