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ぐらのにっき

主に趣味のことを好き勝手に書き綴っています。「指輪物語」とトールキンの著作に関してはネタバレの配慮を一切していません。

「指輪物語」の詩と音楽

2005年04月28日 | 指輪物語&トールキン
「指輪物語」を最初に読んだ時、はっきり言って詩は飛ばしてました(汗)やはりストーリーが気になって飛ぶように読んでましたから・・・
詩をじっくり読むようになったのは、2回目、いや3回目くらいでしょうか。詩がじっくりと心に沁みるようになったのは、少なくとも3回目以降だったと思います。
特に印象的なのは、エント関連の詩でしょうか。せっかちのななかまどの詩も、木の鬚の今はないベレリアンドを歌った詩も、エント女の詩も。エントのゆっくりとしたテンポと詩という形態が合うのかもしれませんね。
それから、サムがオークの塔で歌う歌も。絶望的な状況にありながら、なぜかサムの口をついて出た西の国の美しい光景を歌う歌には、はっとさせられます。もちろん映画ではかけらも再現されてませんが・・・(汗)
そして、それら詩に音楽がついた歌をいくつか聴くうちに、ますます詩が好きになりました。
「指輪物語」の詩に曲がついたものの走り?と言えば、ドナルド・スワン氏の曲ですね。the Road Goes Ever onという、ピアノ譜におまけのCDがついたものがamazonで簡単に入手できます。
ドナルド・スワンの曲は、美しいものの中つ国や特にエルフの持つ神秘的なイメージは全く表現できていないため(汗)トールキンにもガラドリエルの歌「Namarie」はダメ出しされたというエピソードがありますが、それでも「指輪物語」の一つの魅力である、暖かい優しさは充分に表現されていて、とても好きです。
このCDを聴いて特に好きになった曲は、まずは裂け谷でフロドたちと再会したビルボが別れの前日に歌ったI Sit Beside the Fire(「炉辺の歌」)です。もとも好きな詩でしたが、優しいメロディがついたことでますます詩に思い入れができるようになりました。
この曲は、最後に「戸口に呼ぶ声が」のところでA ELBERETH GILTHONIELにつながっているのが反則技です(笑)ビルボがエルフたちと共に西へ旅立つことを暗示しているようで。
このA ELBERETH GILTHONIELが、なぜか一曲目のTHE ROAD GOES EVER ONと同じメロディなのがまた「ズルイ!」という感じですね~(笑)THE ROAD GOES EVER ONもまたいい曲ですからねえ。
もう一つは、先にも書いたサムがオークの塔で歌うIN WESTERN LANDSです。これももとも好きな曲なのですが、とても美しい曲で、サムの心に湧き出てきた希望を見事に表していると思います。まあ、サムの口をついて出てきた曲にしては複雑すぎるのでは?というのがちょっぴり疑問なんですが(笑)
他にも本編には出てきませんが、絵本にもなっている「ビルボの別れの歌」がまた素晴らしいです。これはドナルド・スワン氏が自分で歌っていて、ちょっとしわがれた素朴な歌声がまたビルボらしくて涙を誘います。
ドナルド・スワンの次には、やはりトールキン・アンサンブルですね。「指輪物語」の全ての詩に曲をつけるのを目標にしているようですが、続きはいつ出るのかなあ・・・
私は残念ながら3枚目のアルバムAT DAWM IN RIVENDELLしか持っていないのですが。
このアルバムは、なんと言ってもクリストファー・リー氏が参加しているのが目玉ですが、特にリー様が演じている?木の鬚の歌が涙ものです。
THE LONG LIST OF THE ENTSでは、ちょっぴりおどけたような木の鬚の様子が見事に原作どおりのイメージで、映画の木の鬚に不満だらけだった私は思わずほろりとしてしまいました。
そして、ベレリアンドの思い出を歌ったTREEVEARD'S SONGがもう圧巻です。訥々と歌われる淋しげなメロディが、木の鬚の思いをじんわりと伝えてくれます。途中朗読になっちゃうのがまた反則技で(笑)この曲も泣けるんですよね。
このアルバムではもうひとつ、「ニムロデルの歌」が素晴らしいです。素朴なメロディが淡々と繰り返されるだけなのですが、歌い手のKURT RAVN氏の表現力が素晴らしいです。曲がいいのは勿論ですが。RAVN氏の声はエルフにしてはちょっと歳食ってるかなーという感じではあるのですが(汗)この表現力を聴いてしまうと、もうこれでいいです、と思ってしまう(笑)
他にもいい曲ありますが、特に好きなのはこの3曲かな、と。
そして他にはBBCラジオドラマのサントラがありますね。
ラジオドラマで好きなのは、エント女の歌でしょうか。本編では木の鬚が口ずさむ断片しか出てきませんが(いや後の方で出てくるのかもしれませんが)サントラではフルコーラス収録されています。
こちらはパスとテノールでエントとエント女のパートが歌い分けられているのですが、ゆっくり歩き回ってるような素朴なエントのパートから、流れるようなエント女のパートに移るのがとても美しく、エントのエント女への思慕を感じさせたりします。
そして、最後にエントとエント女の思いが一つになる部分では、エント女のパートが長調に転調して美しく歌い上げられるのが素晴らしいです。それでもどこか悲しみを感じさせるのが、見事に原作のイメージどおりかなあと。
あと、サムが歌うギル=ガラドの歌も素晴らしいです。サム訳のビル・ナイがあまりに歌が上手いので、サントラで聴いている時はサムが歌っているとは思いませんでした(笑)「やめないで!」と言いたくなる気持ちもわかります(笑)
サムの歌と言えば、もちろんオークの塔の歌もありますが(これは実はまだ本編では聴いてないのですが)、これも上手すぎてなんとなく違和感あります(笑)素晴らしい歌なんですけどね。ドナルド・スワンの曲の方が個人的には好きかなあ。

とまあこのあたりの、詩に曲をつけたものについての新コンテンツを作りたいなあと思っているのですが、とりあえずRotKサントラ考察をUPしないと・・・というわけでずーっとお預けになってます(汗)
連休中にはなんとかサントラ考察UPしなければ、先に進めません(汗)SEEの感想も小人小屋にUPしたいんですけど・・・(汗)
いい加減時期はずれになってる感はありますが(汗)がんばりまーす。
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