ぐらのにっき

主に趣味のことを好き勝手に書き綴っています。「指輪物語」とトールキンの著作に関してはネタバレの配慮を一切していません。

原作読書:ガラドリエルのこと

2005年05月01日 | 指輪物語&トールキン
結局コンプリートDVDもSEE特典映像もFotRも観られませんでした(汗)何やってるんだか3連休・・・(汗)サントラ考察はちょっと進みましたが。
仕方ないので?また原作の話です。
ロリアンを出発して、まさにガラドリエルが見送りながら歌う途中まで行きました。(せめて歌終わるまで読んどけ(汗))
水鏡の場面を読んでいて、サムは結構今後の重要な事件を見ているのに、フロドはサウロンの目を観る前は自分には直接関係ない映像ばっかり見てたんだなあ、とびっくりしました(笑)ペレンノール野に着く海賊船とか、フロドが知っててもどうにもならないような(汗)最後に出て行った船は、西へ行く船だったかもしれませんが。
しかし、今回5回目になるのですが、まだまだガラドリエルというキャラクターが掴めないでいます。いや、むしろ回を重ねるごとに自分の理解を超えた深い存在なのだということに気がつくようになったとでも言いましょうか。
初読時にはむしろ単純に読めたんですよね。サムに「そんなこってしょう」と言ったり、ギムリに髪の毛を与えたりした、優しい奥方のイメージしか残らなくて。
PJ映画を観た時には、怖いガラドリエルにびっくりしたものでした。指輪に誘惑されそうになった場面の記憶が全然なかったもので・・・
その後原作を読み返して、ガラドリエルの暗い部分を引き出したんだなあ、なんて感心していたものですが、3部作全て観終わった今思うと、「わかりやすくしすぎでは・・・」なんて思ったりもします(汗)
でも、紙一重で安っぽくならなかったのは、ケイト・ブランシェットの演技力かなあとも思います。
それでも、「シリマリル」や「終わらざりし物語」を読んだ後に抱くガラドリエルのイメージは、むしろサムやギムリに優しい奥方の姿よりは、映画のちょっと怖い(?)ガラドリエルの方が近いようにも思います。
特に「終わらざりし物語」の「ガラドリエルとケレボルンの物語」を読むと、思いがけず人間的なガラドリエルの姿が「指輪」本編のガラドリエルとあまり重ならなくて戸惑ってしまいます。むしろ映画のガラドリエルの方が繋がりやすいかな・・・
いや、ケイト・ブランシェットが演じる第一紀のガラドリエルとか、見てみたいなーなんて思ってしまうのですが(笑)
自分の王国が欲しいと願って苦難の末に中つ国にたどり着き、ノルドールの呪いを受けた一人として、メリアンに問われても決してその秘密は語ろうとせず、兄たちが滅び、シンゴルの王国が滅び、ベレリアンドが沈み、そういったことをつぶさに見て来たガラドリエルが、フロドと出会った時にはどのような心境で何を考えていたのか。どうもサムやギムリに見せた優しくてお茶目でさえある姿は「ネコ被ってたんじゃないの?」と思ってしまうのですが・・・(汗)
それでも、そんなことを考えていたからか、「試練に勝った」というガラドリエルに、今までになく感情移入できるようにも思いました。
そう言えば、歌のなかに「わらわをどんな船が乗せてくれるのだろうか」という言葉がありますが、ガラドリエルは一つの指輪の誘惑を退けたことで初めて西に行く権利が回復した、ということもトールキンは考えていたそうで、そんなこともちょっと考えてしまいました。
エルフの3つの指輪の力についても、今回今までになくわかったような気がしました。ネンヤの力でロリアンは保たれていたのだということ、その力がなくなってしまうことで、エルフたちはその地に留まる望みを失うということ。
それまでのロリアンの描写が美しかっただけに、エルフの指輪の力がなくなるということの大きさを、今回初めて理解できたような気がしました。
指輪の力を失ってさびれてしまったロリアンはどれだけ淋しい地になったことか。そして、そこにアルウェンが一人最期を迎えるのだ、ということも考えてしまいます。
それにしても、奥方の贈り物を、映画では全然有効に使ってなかったことが解せないです・・・(汗)まあボロミアやメリピピのベルトは何の役にもたたなかったとしても(汗)
そしてこの後のレゴラスとギムリの会話が好きなんですけど、それはまた別の機会に・・・(笑)
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2 コメント

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ガラドリエル (ちか)
2005-05-03 00:17:29
ぐらさん こんばんは!



>ガラドリエル

自分が好きな人、気に入った人はとことんかばうというか面倒みる・・というタイプじゃないですかね~(O型的?)わりと地味な夫のケレボルンとか暗黒時代よりつきあいのないドワーフのギムリとか。

シルマリルつくったフェアノールが大嫌いで、(その理由が定かでないところがいいですね。ともかくあの男はイヤなのよっ・・て感じで。)何度髪の毛を所望されてもがんとして断ったというエピソードを読むとギムリに3本もあげたというのはすごいことなんだと思ってしまいます。



ケイト・ブランシェットの第一紀ガラドリエル観たいですね~。でも怖いですね~。

指輪戦争終結後に「ドル・グルドゥアの城壁を打ち倒し穴という穴をむき出しに」するところもみてみたいです。
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Unknown (ぐら)
2005-05-03 21:57:33
>自分が好きな人、気に入った人はとことんかばうというか面倒みる・・というタイプじゃないですかね~

そういうのもあるのかもしれませんねえ。

ケレボルンのどこがそんなに気に入ったのか、ははっきりとは書かれてないのでよくわかりませんけど・・・そもそもケレボルンの人となりもよくわかりませんしね。(だから映画であんな風に・・・(汗))

フェアノールが嫌いというのは、すごくわかるような気がしてしまいますねえ。ガラドリエルのプライドの高さを感じるように思います。

そして、ギムリがフェアノールに勝った(?)と思うのもギムリファンとしては嬉しいですが(笑)

とにかく、優しく振舞うことも出来るけれど、ものすごくプライドも高いと思うし、そのプライドに見合うだけの気高さと力も持っている、そんな底知れない人(?)なんだよなあと、読めば読むほど考えてしまいます。



>「ドル・グルドゥアの城壁を打ち倒し穴という穴をむき出しに」するところもみてみたいです。

あれは本当にどうやったのやら(笑)

本当に見たいですか?(笑)私は見るの怖いです・・・(笑)
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