久々にStudio Lifeの舞台を観てきました。昨年の「トーマの心臓」以来ですね。
Studio Lifeは「トーマの心臓」をテレビで見て良かったので、何年か前はよく行ってましたが、最近は妹が飽きてきた?のもあってあまり行ってませんでした。私も一人で行くほどではないし。
今回は妹が急に行く気になり、原作も手塚治虫だから面白そうかなと行くことになりました。と言っても原作読んだことないんですが。
Lifeでは以前にも「パサジェルカ-旅客」というナチスものをやっていて、これがなかなか良かったのもありましたね。
ナチスものには興味ありますね。特に、昨年ニュルンベルクやミュンヘンでナチス遺跡?を観て以来、ますます興味が出てきました。
迫害されたユダヤ人の立場よりも、ナチスに加担したドイツ人の心境に興味があるんですね。自分だって同じ状況だったら同じことをしていたかもしれないという・・・「パサジェルカ」もそういう作品でした。
本当は日本人なんだから、戦争について考えるなら日本の戦争の話をやれば良さそうなものですが、どうも日本の戦争の話は題材としてウケないですからね・・・。ナチスやホロコーストの話の方が、壮絶だけれど、どこか遠い話として見やすいのかもしれません。
それでも、妹は「こんな暗い話だと思わなかった。あんまり観たくなかったな・・・」と言ってましたが。
で、今回見た「アドルフに告ぐ」は、ストーリー的には日本とのハーフのドイツ人とユダヤ人、というちょっと強引な設定なんですが、ちゃんと日本と戦争の話も絡めていたので良かったかなと思います。って原作の力なんですけど。
本多大佐親子の話とか良かったですね。
様々な登場人物が偶然に絡みすぎであり得ない、とも思いますが、これは原作が手塚治虫のマンガだと思えば許せるかな。
全体的に話をはしょってるというか、あらすじになってしまっているのは致し方ないかなーと思いますが。特に前半・・・まるで曽世さんの一人芝居(汗)
でも、一幕終盤あたりから、話が核心に入ってきたら、役者さんたちの熱演もあって、なかなか良いかな、と思いました。重い題材なだけに、気持ちの入り方も違うのでしょうね。
しかし、ラストのパレスチナのシーンへのつながりが唐突すぎて、ちょっと拍子抜け・・・(汗)アドルフ・カミルがイスラエル兵になっているのはまあわかるとして、なんでカウフマンの方はアラブ人側にいるの? 子供までいたりして・・・
「俺は今までいくつもの正義にかかわって来た」という台詞から、あちこちでゲリラ活動でもしてたのか、というのはなんとなくわかるのですが、だからってここで子供を殺されたことでなぜ一気にアドルフ・カミルを殺そうと思うのか・・・そのあたりの動機が観ている側には弱すぎでしたね・・・。このあたり原作ではちゃんと描かれいるのかな?
そんなわけで、多分感動的な演出のはずのラストもなんだか「ふーん」という感じで見てしまって・・・。そういや二人のアドルフの子供時代もなんだか駆け足で、二人の友情の強さは今イチ伝わって来なかったので、余計にですかね。
というわけで、作品の出来としては今ひとつ、と思うんですが、中盤以降の役者さんたちの熱演は良かったし、ところどころ、とても印象的な台詞があったりして、このあたりは原作の力なんでしょうが、いいなあと思うところもありました。
ゲシュタポのランプの台詞にすごく印象的なのがあったんですが、忘れちゃった・・・(汗)
ランプは、多分マンガどおりのルックスなんじゃないですかね。観ていて、すごく手塚マンガっぽいなあと思いました。良かったなあと思います。
そういや、林勇輔さんが手塚治虫みたいな格好で葬式の参列者をやってましたね。
あと、峠草平が焼夷弾の様子を描写するところの台詞が良かったなあ。あれも多分原作どおりなんでしょうね。
観ていて、昔からいる人たちが上手くなったな・・・と思いましたねー。山本芳樹さんとか。一人芝居状態だった曽世さんもさすが。
石飛さんの本多大佐が良かったですね。(最初松平健かと思いましたが・・・(笑))
本多大佐の息子の覚悟を決めた様子も良かったです。あの親子の話は、それぞれの信念を貫いた悲しい話、としてよかったと思います。
あと、林勇輔さんが全部ヘンなキャラで通していたのが衝撃でした・・・(笑)いや結構好きなんで、林勇輔さん。小城先生が強烈でおかしかったですねー。「文書をなぜか小城先生が持っていた」というところ、「なんで??」と意味不明ながら、笑わされて納得させられてしまうのがすごいなあと思いました(笑)
でも最後悪ガキの姿でカーテンコールなのはちょっとなあ~。小城先生でやって欲しかった・・・
男性が女性役をやるのは、もう見慣れているというのもあるかもしれませんが、今回カウフマンの母をやった人とエリザをやった人は良かったですね。声もきれいで自然な感じがしました。
そして、ヒトラーが甲斐政彦さんというキャスティングはかなり意外だったのですが、かなりそっくりだったのでびっくり、でした! うーん、結構誰がやっても似るんだなあ、ヒトラー・・・
歩き方とか仕草もかなりヒトラーそっくりで、すごいなあと思ったのですが、誰でも演じやすいくらいにはっきりしたキャラクターだったヒトラーという人もある意味すごいなあと、変なところに感心してしまいました。
というわけで、全体的な出来としてはどうなんだろうと思いましたが、部分的に心惹かれるところもなくはなかったかな、という感じでした。
なんか妹が及川健さんを久々に観たくなったとかで、次の「カリフォルニア物語」も見に行くことになりそうです。吉田秋生ならBANANA FISHの方が観たいな・・・って無理?(汗)
Studio Lifeは「トーマの心臓」をテレビで見て良かったので、何年か前はよく行ってましたが、最近は妹が飽きてきた?のもあってあまり行ってませんでした。私も一人で行くほどではないし。
今回は妹が急に行く気になり、原作も手塚治虫だから面白そうかなと行くことになりました。と言っても原作読んだことないんですが。
Lifeでは以前にも「パサジェルカ-旅客」というナチスものをやっていて、これがなかなか良かったのもありましたね。
ナチスものには興味ありますね。特に、昨年ニュルンベルクやミュンヘンでナチス遺跡?を観て以来、ますます興味が出てきました。
迫害されたユダヤ人の立場よりも、ナチスに加担したドイツ人の心境に興味があるんですね。自分だって同じ状況だったら同じことをしていたかもしれないという・・・「パサジェルカ」もそういう作品でした。
本当は日本人なんだから、戦争について考えるなら日本の戦争の話をやれば良さそうなものですが、どうも日本の戦争の話は題材としてウケないですからね・・・。ナチスやホロコーストの話の方が、壮絶だけれど、どこか遠い話として見やすいのかもしれません。
それでも、妹は「こんな暗い話だと思わなかった。あんまり観たくなかったな・・・」と言ってましたが。
で、今回見た「アドルフに告ぐ」は、ストーリー的には日本とのハーフのドイツ人とユダヤ人、というちょっと強引な設定なんですが、ちゃんと日本と戦争の話も絡めていたので良かったかなと思います。って原作の力なんですけど。
本多大佐親子の話とか良かったですね。
様々な登場人物が偶然に絡みすぎであり得ない、とも思いますが、これは原作が手塚治虫のマンガだと思えば許せるかな。
全体的に話をはしょってるというか、あらすじになってしまっているのは致し方ないかなーと思いますが。特に前半・・・まるで曽世さんの一人芝居(汗)
でも、一幕終盤あたりから、話が核心に入ってきたら、役者さんたちの熱演もあって、なかなか良いかな、と思いました。重い題材なだけに、気持ちの入り方も違うのでしょうね。
しかし、ラストのパレスチナのシーンへのつながりが唐突すぎて、ちょっと拍子抜け・・・(汗)アドルフ・カミルがイスラエル兵になっているのはまあわかるとして、なんでカウフマンの方はアラブ人側にいるの? 子供までいたりして・・・
「俺は今までいくつもの正義にかかわって来た」という台詞から、あちこちでゲリラ活動でもしてたのか、というのはなんとなくわかるのですが、だからってここで子供を殺されたことでなぜ一気にアドルフ・カミルを殺そうと思うのか・・・そのあたりの動機が観ている側には弱すぎでしたね・・・。このあたり原作ではちゃんと描かれいるのかな?
そんなわけで、多分感動的な演出のはずのラストもなんだか「ふーん」という感じで見てしまって・・・。そういや二人のアドルフの子供時代もなんだか駆け足で、二人の友情の強さは今イチ伝わって来なかったので、余計にですかね。
というわけで、作品の出来としては今ひとつ、と思うんですが、中盤以降の役者さんたちの熱演は良かったし、ところどころ、とても印象的な台詞があったりして、このあたりは原作の力なんでしょうが、いいなあと思うところもありました。
ゲシュタポのランプの台詞にすごく印象的なのがあったんですが、忘れちゃった・・・(汗)
ランプは、多分マンガどおりのルックスなんじゃないですかね。観ていて、すごく手塚マンガっぽいなあと思いました。良かったなあと思います。
そういや、林勇輔さんが手塚治虫みたいな格好で葬式の参列者をやってましたね。
あと、峠草平が焼夷弾の様子を描写するところの台詞が良かったなあ。あれも多分原作どおりなんでしょうね。
観ていて、昔からいる人たちが上手くなったな・・・と思いましたねー。山本芳樹さんとか。一人芝居状態だった曽世さんもさすが。
石飛さんの本多大佐が良かったですね。(最初松平健かと思いましたが・・・(笑))
本多大佐の息子の覚悟を決めた様子も良かったです。あの親子の話は、それぞれの信念を貫いた悲しい話、としてよかったと思います。
あと、林勇輔さんが全部ヘンなキャラで通していたのが衝撃でした・・・(笑)いや結構好きなんで、林勇輔さん。小城先生が強烈でおかしかったですねー。「文書をなぜか小城先生が持っていた」というところ、「なんで??」と意味不明ながら、笑わされて納得させられてしまうのがすごいなあと思いました(笑)
でも最後悪ガキの姿でカーテンコールなのはちょっとなあ~。小城先生でやって欲しかった・・・
男性が女性役をやるのは、もう見慣れているというのもあるかもしれませんが、今回カウフマンの母をやった人とエリザをやった人は良かったですね。声もきれいで自然な感じがしました。
そして、ヒトラーが甲斐政彦さんというキャスティングはかなり意外だったのですが、かなりそっくりだったのでびっくり、でした! うーん、結構誰がやっても似るんだなあ、ヒトラー・・・
歩き方とか仕草もかなりヒトラーそっくりで、すごいなあと思ったのですが、誰でも演じやすいくらいにはっきりしたキャラクターだったヒトラーという人もある意味すごいなあと、変なところに感心してしまいました。
というわけで、全体的な出来としてはどうなんだろうと思いましたが、部分的に心惹かれるところもなくはなかったかな、という感じでした。
なんか妹が及川健さんを久々に観たくなったとかで、次の「カリフォルニア物語」も見に行くことになりそうです。吉田秋生ならBANANA FISHの方が観たいな・・・って無理?(汗)
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