ぐらのにっき

主に趣味のことを好き勝手に書き綴っています。「指輪物語」とトールキンの著作に関してはネタバレの配慮を一切していません。

RotKのサントラで一番印象的な楽器

2005年05月14日 | 指輪物語&トールキン
以前旧指輪日記に、TTT公開後だと思うのですが、FotR、TTTそれぞれのサントラで一番印象的な楽器は何か、という話を書いたことがありました。
FotRではティンホイッスル、TTTではハーダンガーフィドルとやっぱりなると思うのですが(汗)それ以外の、普通にオーケストラで使われている楽器だと何が目立っていたか、という話です。
私は、FotRはフレンチホルン、TTTはクラリネット、という風に書きました。
ホルンは3作通じて最も出番の多い楽器かなあと思います。LotRの、堂々と勇ましい場面もありながら、叙情的な場面も多いという作風に、ホルンの音色は一番使い道が多かったのではないかと思います。
ショア自身も、どこかのインタビューだったか、イベントでの発言だったか忘れましたが、金管楽器、特にホルンの音色については充分に時間をかけて作っていった、と発言していました。世界各地でLotRシンフォニーが演奏されましたが、オリジナルのロンドンフィルが他と最も違うのは金管楽器と打楽器なのだそうです。
というわけで、FotRで印象的なのがホルンというのは異議ないところだと思いますが、TTTのクラリネットはどうでしょうねえ(汗)自分がクラリネット吹きなので贔屓目というのもあるかもしれません(汗)
多分、フロド・サムルートの要所要所で使われていたのがそういうイメージになったのかなあと。オスギリアスでファラミアがフロドにひざまずく場面でもクラリネットで「ホビット庄のテーマ」が流れていましたし、ラストのフロドとサムが「物語」の話をするところもクラリネットでした。
LotRサントラでは、クラリネットは暗い状況の中でのホビットたちを表すところで使われているなあと思います。RotKでも冒頭の「帰りの分です」のあたりで使われていて、ここも大好きなんですが。
TTTでは暗い場面が多かったので、クラリネットの出番も増えていたのかなあと思います。
さて、それではRotKではどうかというと、やはり特殊楽器も含めればティンホイッスルだと思うのですが、普通の楽器だとどうでしょう。やぱりフルートかな。ジェームズ・ゴールウェイがわざわざ参加しているくらいだし。
でも、全体的にフルートの出番が多いとは言えないですけどね。出番の多さから行くとやはりホルンかもしれませんが、印象の強さはフルートかな。チェロもかなり印象的に使われてますが。
RotKで特殊なのは、指輪を棄てるまでと、指輪棄却後から灰色港までで印象ががらっと変わっていることかもしれませんね。実はフルートが印象的なのは指輪棄却後なので、「RotKで一番印象的な楽器」と称してしまうのにちょっとためらいがあったりするのですよね。
まあ、全体を通して、RotKのサントラは冒頭からそれまでの2作よりは明らかに「明るさ」「希望」が現れているので、やっぱりフルートのイメージはあるかなあと思ったりします。あ、そう言えば冒頭のスメアゴルの回想シーンもフルートで始まってましたね。そこまで計算してるんだったらすごいなあ。
そう言えば、RotKのサントラでそれまでと違うのは、合唱が出てくる場面がかなり減っているんですよね。
このあたりの理由を解き明かす?には、FotR、TTTで合唱がどのように使われていたのか、というのを検証して行けば答えが導き出せるような気がするのですが。
このあたりの楽器&合唱の検証というか考察もいつかやりたいなあ、と思い続けて2年半なんですが(笑)
とりあえずSEEの(小人がらみの)感想をupして、SEEのサントラ考察をupしてからかな・・・新コンテンツも作りたいんだけど・・・
この調子だと何年でも指輪サイト続きそうなんですが・・・(笑)
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