ぐらのにっき

主に趣味のことを好き勝手に書き綴っています。「指輪物語」とトールキンの著作に関してはネタバレの配慮を一切していません。

指輪ミュージカルの辛口批評

2006年07月09日 | 指輪物語&トールキン
TORnにロンドン発の指輪ミュージカルに対するかなり辛口の批評が載ってました。なかなか鋭いなーと思うところがあったのでとりあげてみます。
でも、公平を期すために。この記事書いた人、多分舞台そのものは観てないですね。トロントでの公演が莫大な予算をかけたにもかかわらず打ち切りになったことだけを取り上げて書いているのだと思います。
でも、結構頷けるなあと思うところが私としても多かったのですが。
記事冒頭で、この人は今回の指輪ミュージカルが、要するに"The Lord of the Rings"という「ブランド」でどこまで集客できるかのテストだった、と切り捨てています。
要するに、映画があれだけヒットしたのだから、ミュージカルでも客を呼べるだろうという甘い考えていたのだというのですね。
このあたりは私もそうだなーとは思ってました。プロデューサーのKevin Wallece氏は、「映画よりも原作に忠実だ」と何度も発言しているのですが、実際見たところ、明らかに映画の影響を受けている部分が多々ありました。これ、敢えてパクっているならまだマシなんですが、もしかして原作と映画と混同してないか? という不安もあったりして・・・長年の原作ファンだという人でさえ映画の展開と原作の展開を混同している人が意外にいるようなので。(以前読んだ"Unsung Heros of the Lord of the Rings"の著者とか・・・)
記事では更にこう言っています。PJがLotRを映画化したのは冒険であり、決して"LotR"というブランドには頼っていなかったと。
確かに、題材がどうあれ、優れた作品になっていなければヒットはしませんよね・・・PJも出資先を探して苦労してましたもんね。そう考えると、やはり今回のミュージカルは映画のヒットに便乗していることは確かです。
記事では、映画のファンは10代や20代の男性が多く(これには異論がありますが(汗)まあこの人の意見ですので)、高いチケット代を払って舞台に足を運ぶ層とは違ったのも誤算だった、と書いています。誤算というか、製作陣はそこまで考えてなかったというか・・・
そんな訳で、打ち切りも当然でしょう、というような結びになってました。
確かにそうだよなあ・・・とは思うのですが、逆に言えば、最初からわかっていたことで、私ですら思っていたことですから、そんなに目新しい意見でもないかなとも思いますが。
この記事を読んでW杯の日本代表を思い出したのですが(笑)負けたら途端にジーコ批判が言われましたが、そもそもジーコが監督になった時点で予想ついたことなんだよなあと。おそらく皆思ってたけど、実際にそのとおりになって「それみたことか」という感じなんでしょうなあ。
指輪ミュージカルのトロント打ち切りもそんな感じではないかなあと思うのでした。(汗)
しかし、トロント打ち切りばかりニュースになって、ロンドン開幕のことがほとんどニュースになってない・・・(汗)これはますますチケットの売れ行きに影響がありそうな(汗)
トロントも7ヶ月公演できたし、そこそこ集客もできてたはずなので、大失敗作ってわけでもないと思うんですけどねえ。ま、ミュージカル史上最高額の制作費であれか、というのはありますけど・・・(汗)
まあ、私も大手を振ってお勧めできるわけではないんですが(汗)指輪ファンはそれなりに楽しめるとは思うんですけどね。
でも、行くなら早めがいいかもしれませんが・・・いつまでやってるか怪しいですので(汗)
ロンドン如何でブロードウェーにも行くかどうかが決まりますね。まあ、そこそこ集客はできると思うので、行くんじゃないかと思いますが・・・それこそLotRブランドで(笑)
でも日本までは厳しいでしょうね・・・
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