ぐらのにっき

主に趣味のことを好き勝手に書き綴っています。「指輪物語」とトールキンの著作に関してはネタバレの配慮を一切していません。

ホビット映画3部タイトル変更についてなどなど

2014年05月05日 | 指輪物語&トールキン
ちょっと前の話になりますが、ホビット映画の3作目のタイトルが、There and Back AgainからThe Battle of the Five Armiesに正式に変更になりましたね。
直前に、Into the Fireというタイトルが登録された、というニュースが流れて、Into the Fireはカッコ悪いな、やだな~と思ってたので、私はむしろホッとしてしまったのですが(^^;)あのニュース、そのための陽動作戦だったりして…(汗)
(ちなみにInto the Fireって原作には出て来ないフレーズかと思ったら、Out of the flying pan into the fireってのがあるって仰ってる方がいました。確かに!(笑))
とりあえず今心配なのは邦題ですけど…素直に五軍の戦いではなさそうなので、またどんなのが出て来ますかねえ…

で、このタイトル変更に際して、ドワーフ好きのファンの間で、これでこの映画がドワーフの物語としして描かれるんだ、と歓迎する向きがあると聞きました。
これに対して、ホビット派のファンの方は反感を覚えたようで。炎上までは行きませんでしたけど、ちょっと温度差が出た感じですね。
私もどちらかというとホビット派なので(ドワーフももともと好きでしたが、ホビット映画公開以降のドワーフ派というのは私が好きなドワーフとはやはりちょっと傾向が違うようですし)、もしそういう意図でのタイトル変更なら嫌だなあ、というのが正直なところです。まあ観てみないと何とも言えないですけどね。PJも、There and Back Againは全体のサブタイトルとしてDVDボックスに採用するかも、と言ってますし。

ですが、やっぱりホビット派としては色々と不安があるなあ…
そのあたりの話をちょっと書きたいと思います。LotR映画の時のことから絡めて。
PJ映画大好き、という方は読まれない方が賢明かもしれないです。別に中傷するつもりはないのですが、読んでいていい気持ちはしないかもしれませんので…

LotRの時から薄々感じていて、ホビット映画を観てもしかして…と思い始めていることがあります。
PJってホビットそのものだ、みたいに言われてますけど、実はホビット(作品ではなくて登場人物というか種族としての)にそんなに思い入れないよね、という…
少なくとも、ホビットが(もしくは「だけが」)主役では面白くない、とは思ってますよね。
LotRを観ていて、特にTTTでびっくりしたのが、アラゴルンがまるで主役のような扱いだったことです。出番が多いとかではなく、原作にはない苦悩する設定なんかも入れて、まあやっぱり主役の扱いですよね。
確かにアラゴルンは主役の器のキャラクターだと思います。が、そのアラゴルンがホビットの脇に回っているという、その意外さが原作の好きなところだったので、私としてはとても違和感がありました。
実際、アラゴルンの存在感が大きくなるにつれて、確実にフロドの影薄くなってましたしね…これサムにも原因はあるんだけど、まあその話はおいておいて。
某所で、「LotRの主役は誰だと思う?」みたいなスレッドがあって、えっ当然フロドでしょ?と思っていたら、アラゴルンだとかサムだとか(まあサムはモルドールあたりから主役を引き継いでいると思いますが)、あげく「全員が主役だと思う」って…。もちろんフロドが主役という人もいましたが、なんか少数派でしたね…

しかし、アラゴルン主役説は、別に映画の影響だけではないかも、と思います。映画の影響も多々あるとは思いますが…
以前、指輪物語を読むとき、ホビットパートは飛ばしてアラゴルンたちの部分だけ読む、そこが好きだから、と言っている人がいるという話があり、私はもうびっくりでしたね。
いや、私にとっては、ホビットが主人公であることに意味があったので。だってホビットがいなかったら、ただのファンタジーというか英雄譚ではないですか。(あ、エオウィンは普通の話とは違うかな)私はホビットが主人公でなかったら、こんなに指輪物語に入れ込むこともなかったはずなので。
(原作初読時、アラゴルン初登場時に、ホビットがいなかったらこの人のことカッコイイとか思ってたんだろうな、と思ったことを覚えています(笑))
ただ、ホビットよりもアラゴルンやエルフたちに惹かれた、という人は結構多いんだろうな、と。
実際、指輪物語が後のファンタジーに影響を与えた、と言われてますが、影響を受けてるのはとんがり耳のエルフとか、斧で戦うドワーフとか、魔法使いとか、そういう部分だけで、ホビットみたいな存在が出て来るファンタジーってほとんど見ないですもんね…
それを思えば、PJ映画は、黒門前のくだりや、戴冠式でホビットたちに皆が跪く場面など、ホビットの重要性もちゃんと描かれてはいるので、そんなにひどい改変ではないんだろうな、と思います。
…思うんだけど、やはりホビット派としては割り切れない思いはありますね…

でも、ホビットを映画化するにあたって、まさかホビット以外の主人公なんて考えてもみなかったのですが…
トーリンがイケメンになった時点でちょっと嫌な予感はあったんです。あ、アラゴルンみたいな扱いになるのかなと。
AUJを観て、ビルボが見事に原作のイメージどおりにもかかわらず、影が薄くなるなんてことが可能なんて…とある意味感心してしまいました(汗)
そして、DoSの事前情報を知るにつれ、特にタウリエルの存在について、とても心配していました。
特に、先にサントラを聴いて、いい曲がほぼタウリエルのだと知って、うーむ、と。
恋愛話が入るのがどうのとかそういうことよりも、タウリエルを「主人公の一人」にしようとしていることに「えっ」と思ったんですよね…ビルボまた更に影薄くなっちゃうの、と。
実際に観てみたら、タウリエルの出番はさほど多くなかったし、タウリエルも好感が持てるキャラクターだったので、そのあたりは一安心でしたけど。
何より、ビルボがサントラで予想されるよりは出番もあり、それなりに活躍していたのにホッとしましたね…
でも、次の三作目でどうなるか…LotRの時を考えても、大筋は変えないでしょうから、LotRの時と同じく、それなりに原作どおりの感動に近いものは与えられるのではないかと思います。
しかし、タウリエルがどう扱われるかわかりませんし、トーリンについても以前の記事で書いたように、原作とは大きく違う設定が出て来そうです。
そして、サブタイトルの変更…
実際に観てみないと何もわからないとは言え、原作好き、ホビット好きにとっては心配の種は尽きないな、という感じです。
さて、どんな映画になっているでしょうねえ。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする