さて、韓国版モーツァルト!、キャストを中心とした感想その2です。
まずはヴォルフガング役のパク・ウンテさん。
パク・ウンテさんで観に行くことになった決め手はオーディションでの「影を逃れて」がとても良かったから、でした。
ただ、サビに入る前が、ちょっと芝居がかってるというか大袈裟な演技かな・・・とちょっと思っていたのですが、舞台では全くそんなところはなく、オーディションの歌よりもさらにずっと良かったです。
歌もすごく上手いのですが(アッキーもやや苦しそうに出していた高音部を楽々出しているのがびっくり・・・韓国は歌上手い人はめちゃくちゃ上手いですよね・・・)、何よりも演技というか、役の解釈がとても良かったんです。
後述しますが、お国柄か大袈裟な演技の人もいる中、激しいだけでなく、しっかり内面も掴んでいる演技に見えました。なんかもうヴォルフガングそのものというか・・・
歌い出すと、ただ上手いというだけでなく、感情が声のひだに乗っているというか・・・上手く言えないですが(汗)歌い出すだけで涙腺を刺激されましたねー。
ヨッシーやアッキーのヴォルフガングと比べても遜色ない・・・というか、まだ開幕2週間でこのレベルってことはそれ以上かも・・・
ヨッシーやアッキーも歌いだすと涙腺を刺激されることはよくありますが、「愛していれば分かり合える」の最初のヴォルフガングが一人で歌うところ、あそこで涙腺が緩んだのは初めてでした・・・日本のヴォルフガング、二人ともコンスタンツェへの愛情が少ないのかも?(笑)
ヴォルフガングのはしゃぐ場面も、日本の二人よりも自然だったなあ。妹は「かわいい」と言ってました(笑)ちょっとアホっぽいところもあって、なかなか面白いキャラクターでしたね。
演出の違いで色々と違和感がありましたが、ウンテさんのヴォルフガングが良かったので、それだけでも観に行った甲斐がありました。
特に終盤の演出に納得行かない部分もあるので、なんか日本版の演出でウンテさんのヴォルフガング観てみたいなあなんて勝手なことも思ってしまいました。最後の「僕こそ音楽」がリプライズで出てくるところで泣かせて欲しい・・・
とまあヴォルフガングには大満足だったのですが、他のキャストの感想も(汗)
レオポルトは、ものすごく歌が上手いのですが・・・父親役にはまだ若いのかもしれませんね。いや市村さんと比べるのは酷なのかもしれませんが(シルヴェスター・リーヴァイにウィーン版よりいいって言われてましたしね・・・)、ヴォルフガングへの愛情の強さが今ひとつ伝わってきませんでした。
まあ、このあたりはまだ始まったばかりだったし、後でもっと良くなっていくかもしれないところですが。
でもやっぱり、若いのかなあ。このあたりが韓国ミュージカルの歴史が浅い故の弱点かもしれませんが、これは時間が解決することでしょうから、今は仕方ないのでしょうね。
若いといえばコロレドが若い方のユン・ヒョンリョルさんだったのですが、写真を観た時には「若すぎだよな」と思ってましたが、なんかカッコ良かったからその辺はどうでも良くなりました(笑)
年齢的にはヴォルフガングもできそうな感じですが、声域がバリトンで、やっぱコロレド音域なんですね~。
コンスタンツェはアンダーの人だったんですが、アンダーでもこんなに上手いの!? というくらいすごく歌が上手かったです。コンスタンツェは歌が今イチ・・・というのになんかなれてしまっていたので(爆)ちょっと感動でした。
しかし、後で本役の人の動画観たら、歌上手いけどやりすぎ!(汗)パンチ効きすぎでちょっとコンスタンツェのイメージじゃなかったです・・・(大汗)アンダーの人くらいでちょうど良かった・・・
ナンネルは、そもそもあまり若い感じじゃなくてメイクも濃い目で、どうもイメージ違うな・・・と思ってたんですが、なんか演技がすごく芝居がかっていて、私はダメでしたね~。(まあ高橋由美子さんみたいな童顔の人もそうそういないけど(汗))
歌もすごく上手いんですが、朗々と歌い上げすぎというか・・・このあたりもお国柄なのかなあ。
お国柄と言えば・・・ヴァルトシュテッテン男爵夫人、この方も歌とても上手かったんですが・・・「星から降る金」歌い上げすぎ・・・(汗)リサイタルですか? と思ってしまった・・・
いや、確かに聞かせどころではあるんでしょうけど・・・ここは歌に乗せてヴォルフガングとレオポルトの葛藤を見せるところだと思うんだけど・・・目立ちすぎではないですかね男爵夫人・・・
香寿たつきさんの「星から降る金」は良かったなあ・・・とつい思ってしまった・・・
シカネーダーは若い方の人でしたが、出番が少なくなってたのもあると思いますが、印象は薄かったですね(汗)カッコイイ人だったんですが、端正すぎてコミカルさにはかなり欠けたかな・・・
まあ吉野圭吾さんみたいな人もなかなかいないですから、比べるのは酷かもしれませんが。
もう一人のシカネーダーもちょっと観てみたかったですね。写真見た時、最初アルコ伯爵かと思ってしまったけど(大汗)
アルコ伯爵と言えば、歌がすごく上手くて、日本のアルコ伯爵に慣れてるとびっくりするというか(笑)
しかし逆に歌が無難に上手すぎて印象が薄かったかも(汗)周囲に埋没してしまうというか。
アルコ伯爵の出番も減ってたとは思いますが。
なんか、日本のアルコ伯爵のキャスティング、歌がかなり厳しいな・・・と思ってましたが、歌よりもとにかくコミカルな演技ができる人でキャスティングしたんだな、というのがよくわかりました(汗)面白かったもんなあ。
あと、ウェーバー夫人が、特に悪くはなかったんですが、なんか阿知波悟美さんて滅茶苦茶上手いんだなあというのがよくわかりました(汗)歌もさらっと上手いし、演技もさらっと上手いよなあ・・・
そして、アマデですが。これはキャストがどうというよりは演出の問題なんですが・・・
私たちが観た時は一番小さい子だったみたいで、かなり幼い感じ・・・。出て来るだけでもうかわいいのですが、どうも子どもが演じるかわいさを前面に出しすぎかなあと。
日本版のアマデのような、冷酷なまでに音楽を作ることのみを使命としている、という感じが中途半端で、もしかしたら日本とは違う解釈でやってるのかもしれませんが、だとしたらちょっと何を目指しているのかがわかり辛い感じでした。
あと小さすぎてとてもヴォルフガングを絞め殺せそうに見えないのが・・・(汗)首絞められて苦しそうにしてるのがちょっと不自然でした(汗)
なんかキャストの感想も不満が多くなってしまいましたが(汗)
これも日本版に結構思い入れがあるから比べてしまう・・・というのもあるんでしょうが、色々とお国柄の違いというのもあるのかなあ、と。
韓国の役者さんは歌上手い人はものすごく上手くて、声量もあるんですが、どうも大きな声で朗々と歌うのがウケが良い風潮というかお国柄があるのかなあと。
演技にしても、日本人からするとちょっと芝居がかった感じが良しとされがちなのかなあ・・・
でも、パク・ウンテさんの演技にはそういうのは全然なかったし、「ラ・マンチャの男」を観た時にもそういう印象は特になかったんだけど・・・たまたまそういうキャストが集まったのかなあ。
まあとにかく、パク・ウンテさんのヴォルフガングがとても良かったので満足でしたし、他の不満も、お国柄の違いと思えば面白かったかな、と。
(でも「ラ・マンチャの男」ではそういうこと思わなかったけどなあ・・・)
パク・ウンテさんはまた他の舞台でも観てみたいですね。
あと、やっぱり曲とかいいなあ・・・と思ったので、日本のモーツァルト!もまた観るのが楽しみです。まだキャスト発表になってないですが・・・
まずはヴォルフガング役のパク・ウンテさん。
パク・ウンテさんで観に行くことになった決め手はオーディションでの「影を逃れて」がとても良かったから、でした。
ただ、サビに入る前が、ちょっと芝居がかってるというか大袈裟な演技かな・・・とちょっと思っていたのですが、舞台では全くそんなところはなく、オーディションの歌よりもさらにずっと良かったです。
歌もすごく上手いのですが(アッキーもやや苦しそうに出していた高音部を楽々出しているのがびっくり・・・韓国は歌上手い人はめちゃくちゃ上手いですよね・・・)、何よりも演技というか、役の解釈がとても良かったんです。
後述しますが、お国柄か大袈裟な演技の人もいる中、激しいだけでなく、しっかり内面も掴んでいる演技に見えました。なんかもうヴォルフガングそのものというか・・・
歌い出すと、ただ上手いというだけでなく、感情が声のひだに乗っているというか・・・上手く言えないですが(汗)歌い出すだけで涙腺を刺激されましたねー。
ヨッシーやアッキーのヴォルフガングと比べても遜色ない・・・というか、まだ開幕2週間でこのレベルってことはそれ以上かも・・・
ヨッシーやアッキーも歌いだすと涙腺を刺激されることはよくありますが、「愛していれば分かり合える」の最初のヴォルフガングが一人で歌うところ、あそこで涙腺が緩んだのは初めてでした・・・日本のヴォルフガング、二人ともコンスタンツェへの愛情が少ないのかも?(笑)
ヴォルフガングのはしゃぐ場面も、日本の二人よりも自然だったなあ。妹は「かわいい」と言ってました(笑)ちょっとアホっぽいところもあって、なかなか面白いキャラクターでしたね。
演出の違いで色々と違和感がありましたが、ウンテさんのヴォルフガングが良かったので、それだけでも観に行った甲斐がありました。
特に終盤の演出に納得行かない部分もあるので、なんか日本版の演出でウンテさんのヴォルフガング観てみたいなあなんて勝手なことも思ってしまいました。最後の「僕こそ音楽」がリプライズで出てくるところで泣かせて欲しい・・・
とまあヴォルフガングには大満足だったのですが、他のキャストの感想も(汗)
レオポルトは、ものすごく歌が上手いのですが・・・父親役にはまだ若いのかもしれませんね。いや市村さんと比べるのは酷なのかもしれませんが(シルヴェスター・リーヴァイにウィーン版よりいいって言われてましたしね・・・)、ヴォルフガングへの愛情の強さが今ひとつ伝わってきませんでした。
まあ、このあたりはまだ始まったばかりだったし、後でもっと良くなっていくかもしれないところですが。
でもやっぱり、若いのかなあ。このあたりが韓国ミュージカルの歴史が浅い故の弱点かもしれませんが、これは時間が解決することでしょうから、今は仕方ないのでしょうね。
若いといえばコロレドが若い方のユン・ヒョンリョルさんだったのですが、写真を観た時には「若すぎだよな」と思ってましたが、なんかカッコ良かったからその辺はどうでも良くなりました(笑)
年齢的にはヴォルフガングもできそうな感じですが、声域がバリトンで、やっぱコロレド音域なんですね~。
コンスタンツェはアンダーの人だったんですが、アンダーでもこんなに上手いの!? というくらいすごく歌が上手かったです。コンスタンツェは歌が今イチ・・・というのになんかなれてしまっていたので(爆)ちょっと感動でした。
しかし、後で本役の人の動画観たら、歌上手いけどやりすぎ!(汗)パンチ効きすぎでちょっとコンスタンツェのイメージじゃなかったです・・・(大汗)アンダーの人くらいでちょうど良かった・・・
ナンネルは、そもそもあまり若い感じじゃなくてメイクも濃い目で、どうもイメージ違うな・・・と思ってたんですが、なんか演技がすごく芝居がかっていて、私はダメでしたね~。(まあ高橋由美子さんみたいな童顔の人もそうそういないけど(汗))
歌もすごく上手いんですが、朗々と歌い上げすぎというか・・・このあたりもお国柄なのかなあ。
お国柄と言えば・・・ヴァルトシュテッテン男爵夫人、この方も歌とても上手かったんですが・・・「星から降る金」歌い上げすぎ・・・(汗)リサイタルですか? と思ってしまった・・・
いや、確かに聞かせどころではあるんでしょうけど・・・ここは歌に乗せてヴォルフガングとレオポルトの葛藤を見せるところだと思うんだけど・・・目立ちすぎではないですかね男爵夫人・・・
香寿たつきさんの「星から降る金」は良かったなあ・・・とつい思ってしまった・・・
シカネーダーは若い方の人でしたが、出番が少なくなってたのもあると思いますが、印象は薄かったですね(汗)カッコイイ人だったんですが、端正すぎてコミカルさにはかなり欠けたかな・・・
まあ吉野圭吾さんみたいな人もなかなかいないですから、比べるのは酷かもしれませんが。
もう一人のシカネーダーもちょっと観てみたかったですね。写真見た時、最初アルコ伯爵かと思ってしまったけど(大汗)
アルコ伯爵と言えば、歌がすごく上手くて、日本のアルコ伯爵に慣れてるとびっくりするというか(笑)
しかし逆に歌が無難に上手すぎて印象が薄かったかも(汗)周囲に埋没してしまうというか。
アルコ伯爵の出番も減ってたとは思いますが。
なんか、日本のアルコ伯爵のキャスティング、歌がかなり厳しいな・・・と思ってましたが、歌よりもとにかくコミカルな演技ができる人でキャスティングしたんだな、というのがよくわかりました(汗)面白かったもんなあ。
あと、ウェーバー夫人が、特に悪くはなかったんですが、なんか阿知波悟美さんて滅茶苦茶上手いんだなあというのがよくわかりました(汗)歌もさらっと上手いし、演技もさらっと上手いよなあ・・・
そして、アマデですが。これはキャストがどうというよりは演出の問題なんですが・・・
私たちが観た時は一番小さい子だったみたいで、かなり幼い感じ・・・。出て来るだけでもうかわいいのですが、どうも子どもが演じるかわいさを前面に出しすぎかなあと。
日本版のアマデのような、冷酷なまでに音楽を作ることのみを使命としている、という感じが中途半端で、もしかしたら日本とは違う解釈でやってるのかもしれませんが、だとしたらちょっと何を目指しているのかがわかり辛い感じでした。
あと小さすぎてとてもヴォルフガングを絞め殺せそうに見えないのが・・・(汗)首絞められて苦しそうにしてるのがちょっと不自然でした(汗)
なんかキャストの感想も不満が多くなってしまいましたが(汗)
これも日本版に結構思い入れがあるから比べてしまう・・・というのもあるんでしょうが、色々とお国柄の違いというのもあるのかなあ、と。
韓国の役者さんは歌上手い人はものすごく上手くて、声量もあるんですが、どうも大きな声で朗々と歌うのがウケが良い風潮というかお国柄があるのかなあと。
演技にしても、日本人からするとちょっと芝居がかった感じが良しとされがちなのかなあ・・・
でも、パク・ウンテさんの演技にはそういうのは全然なかったし、「ラ・マンチャの男」を観た時にもそういう印象は特になかったんだけど・・・たまたまそういうキャストが集まったのかなあ。
まあとにかく、パク・ウンテさんのヴォルフガングがとても良かったので満足でしたし、他の不満も、お国柄の違いと思えば面白かったかな、と。
(でも「ラ・マンチャの男」ではそういうこと思わなかったけどなあ・・・)
パク・ウンテさんはまた他の舞台でも観てみたいですね。
あと、やっぱり曲とかいいなあ・・・と思ったので、日本のモーツァルト!もまた観るのが楽しみです。まだキャスト発表になってないですが・・・