視界不良の除染費用

東京電力の開き直りに見えなくもない景色。
福島第一原発の放射能除染事業・・・。
その大半の項目で、除染費用の支払いに応じない考え。

今年2月の時点で、そんな大胆なことを国に伝達。
それが朝日新聞の環境省への情報公開請求で判明。
あまつさえ国はこれを公表せず、支払い拒否を黙認中とか。

放射性物質汚染対処特別措置法法律では、こんな定めらしい。
国が除染費用を立替えた後、東電に請求する・・・。
そして環境省は、これまでに404億円を請求。

しかし東京電力が支払ったのは、わずか67億円。
国や東京電力は、内容の確認に時間がかかっている、とする。
そんな言い訳けで、手続き上の問題と説明・・・。

しかし、その嘘も見事にばれてしまった・・・。
東京電力が2月21日付けに回答した文書はこうらしい。
昨年11月の第1回請求分の大半は、支払いが困難である。
そんな結論を申し述べて支払いを拒否。

環境省の説明要求には、2月27日付けでこんな回答。
第2回請求分を合わせた149億円のうち、74億円については・・・。
個別に支払わない理由を列挙・・・。

更に賠償交渉を仲介する原子力損害賠償紛争解決センター。
そちらに委ねることを検討するよう提案・・・。

なんじゃ、この開き直りの態度は？・・・。
東京電力に当事者能力は、本当にあるのか？・・・。
除染も民間企業任せ、そして秘密保護法案で熱くなる美しい国。

タメ息ばかりが出る晩秋の景色である・・・やれやれ。