税金でマネービル

この不景気な世の中でも、お金はあるところにはあるもんだ。

会計検査院が、国の補助金で運営している基金を調査。
その結果、15基金の計528億円が使い道がないのに・・・。
国庫に返納されていなかった・・・なんじゃ、こりゃ？

検査院は国庫への返納を求め、基金を所管する省庁を叱責？
管理態勢が不十分だと指摘・・・。
指摘された親方省庁は、こんなところ・・・。

経済産業省、厚生労働省、国土交通省、農林水産省。
これらが所管する財団法人や社団法人、機構等の15基金。
指摘を受けて、いずれも国庫に返納、あるいは返納する予定とか。

そんなことは、当たり前のド真ん中！
しかし今の公務員は、他人の金(税金）は、オレの金（税金）。
そんな感覚を持った輩のなせるワザであろうか？

財団法人・こども未来財団では、1994年度に・・・。
旧厚生省の補助金300億円を受けて「こども未来基金」を設立。
授乳室を整備するデパート等に、運用益で助成する事業を展開。

そして2009年には、事業仕分けを受けて11年2月に基金は廃止した。
でも同財団は、補助金300億円を返還しただけ。
運用益の残額約25億円は、自主財源として貯め込んでいたという。

また、一般社団法人・環境パートナーシップ会議は、こんな塩梅。
10年度に経産省の補助金1,100億円で「環境対応車普及促進基金」を設置。
雇用拡大や設備投資に取り組む企業に、基金から補助金を支出。

ところが補助金を受けた後に、設備投資等を中止して返金する企業が相次ぐ。
補助金の申込み受付は同年11月に打ち切ったものの、結局は342億円が余る。
しかし同会議は、残金を返納していなかった・・・ずるいねぇ～・・・。

ほかに返納を求められたのは、中央職業能力開発協会が27億円。
日本自動車整備商工組合連合会が6億円。
全国農業協同組合連合会が2億円。
日本商工会議所が2億円等などと続く・・・。

こんな実態を知るにつけ、狡猾な公務員たちには、ただただ脱帽。
税金でマネービルとは、羨ましい限りである・・・。
そして彼ら公務員の給料は、国民の税金ときた・・・。

美しい国は、皮肉過ぎるドラマを創るのが上手なようである・・・。