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弁護士任官どどいつ集

弁護士から裁判官→原告になった竹内浩史のどどいつ集

死刑判決 宣告の日に 廃止決議の 弁護士会

2020年12月15日 19時58分43秒 | 名古屋・愛知
今日は愛知県弁護士会の臨時総会。
本来は3月に臨時総会が開催されて、死刑廃止決議が審議されるはずだったが、新型コロナで延期されていた。
そのため、奇しくも著名死刑求刑事件の判決日と重なることになった。
ちなみに、新刊「イマドキの裁判」でも、難しい死刑問題を回避せずに取り上げている。

5年の間に 8割代わる 憲法判断も 変わるのか?

2020年12月12日 19時14分35秒 | 裁判
今週、夫婦別姓を巡る3件の違憲裁判(家事審判の特別抗告審)が最高裁大法廷に回付された。
前回の最高裁大法廷判決から約5年。
前回は10対5による合憲判断だったが、その後に裁判官15人中12人が交代しているので、判例変更による違憲判断という可能性も十分ある。
もし、これほど短い間の判例変更となると、昭和中期の利息制限法や公務員争議を巡る事件以来となろうか。

「一人一票」県市議会も 定数訴訟で 是正する

2020年12月11日 01時22分32秒 | 名古屋・愛知
新刊「イマドキの裁判」で、私が原稿を執筆した3問目は、議員定数不均衡訴訟。
弁護士時代の初期から取り組んだライフワークだ。
私は、衆議院・参議院の訴訟は東京の弁護士に任せ、地元の愛知県議会と名古屋市議会の定数訴訟に取り組んだ。
愛知県議会は、当時、格差が実に5倍を超え、全国の都道府県最悪の状態となっており、看過できなかった。一審の名古屋高裁では、違法宣言の事情判決を勝ち取ったが、最高裁では逆転敗訴した。
名古屋市議会は、格差こそ2倍に収まっていたが、人口の少ない方の区が定数2人も多いという顕著な逆転現象が数通りもあり、これも看過できなかった。しかし、こちらは、名古屋高裁・最高裁ともに適法とされてしまった。
もっとも、その後、いずれの議会も大幅な定数是正を行い、問題点の大半は解消された。訴訟の成果は大いにあったと思っている。

保険会社も「不払」しては「モラルリスク」も 天に唾

2020年12月10日 21時04分33秒 | 裁判
新刊「イマドキの裁判」で、私が原稿を執筆した2問目は、生命保険・損害保険の保険金請求訴訟。
裁判になる場合としては、偽装事故等の不当請求事案がある一方で、保険会社側の「見込み調査」とでも呼ぶべき不当不払事案もあると見られる。
判例による立証責任の原則に基づきながら、真相を的確に見抜かねばならず、難事件が少なくない。

セクハラ訴訟の 第1号は 私がやったと 思ってる

2020年12月09日 23時21分54秒 | 裁判
新刊「イマドキの裁判」で、私が原稿の執筆を担当した1問目は、セクハラ・パワハラ訴訟。
法制化よりも社会問題化が先行したため、裁判でも苦労してきた分野だ。
実は私も弁護士時代に被害者側で担当したことがある。社長から執拗に同宿を誘われた秘書の女性が、退職に追い込まれたという事案だった。弁護士になる直前に読んでいた本で、アメリカではセクシュアル・ハラスメントという概念が生まれていることを知り、その主張も明確にして勝訴を勝ち取った。
かつて流行語大賞のきっかけを作った福岡地裁の事件が著名だが、実はその前から存在した事件類型だったのではないかと思っている。

押し付け合わずに 取り合いをする 年老いた父母の 囲い込み

2020年12月07日 00時17分25秒 | 裁判
新刊「イマドキの裁判」で身内に最もウケたのが「親の取り合い」の裁判。
前作「裁判のギモン」でも「遺言の書かせ合い」の問題は取り上げていたが、さらに広く、親の生前からの財産の争奪戦を取り上げている。
裁判官や弁護士には、そういう類型の裁判が少なくないことは常識と思われるが、一般にはあまり知られていないかも知れない。
(写真)前作の表紙。
テミス像は、日本裁判官ネットワークのTシャツのために描いていただいたイラスト。
目隠しをしているオーソドックスな像だが、実は最高裁にあるテミス像(圓鍔勝三「正義」)は、目隠しをしていない。

標準偏差値 度外視すれば「看過し難い 過誤」がある

2020年12月06日 14時50分53秒 | 判決どどいつ
一昨日の大阪地裁判決から。
同原発に対しては、民事訴訟の一審で差止判決が出たことはあるが、行政訴訟では初めて。
今回は、大地震のデータのばらつきが考慮されていないとの理由。
(写真)新刊「イマドキの裁判」でも、原発関連訴訟を取り上げている。仮処分・本訴による民事訴訟のほかに、行政訴訟も係属していることにも触れている。

「ヌードと芸術」大学の自治・表現の自由か?セクハラか?

2020年12月05日 22時40分11秒 | 判決どどいつ
昨日の東京地裁判決から。
芸術大学の公開講座の受講生の損害賠償請求。
これは古くて新しい問題といえようか。
正に「イマドキの裁判」の典型例ともいえる。
裁判は小説より奇なり。
(写真)新刊「イマドキの裁判」の表紙のイラスト。
正義の女神テミス像は、公正な裁判のために目隠しをしているものが多いが、これは時節柄マスクを付けている。
私の思い付きのアイディアを採用していただいた。
本の中では、新型コロナ渦の裁判への影響の問題も取り上げている。

希望の裁判 明るくなった 新刊「岩波 ブックレット」

2020年12月04日 22時05分16秒 | 裁判
日本裁判官ネットワーク通算6冊目の本が来週発売される。
岩波ブックレットとしては、昨年の「裁判のギモン」に続く2冊目。
初心者向けに各分野の裁判を網羅的に取り上げた前作を進めて、今回は最先端の裁判を取り上げた「イマドキの裁判」。
私も現役裁判官メンバーとしてセクハラ・パワハラ訴訟、議員定数訴訟及び保険金請求訴訟の原稿を執筆させていただいた。
(写真)
装丁は似通っているように見えるが、右が新刊。
色も少し明るくなった。
2冊セットでどうぞ。

八段同士で 上座に座る 自慢の弟子から 恩返し

2020年12月03日 21時37分49秒 | 将棋
今夜は将棋の叡王戦の予選八段戦で朝・昼の3回戦をそれぞれ勝ち抜いた杉本昌隆八段と藤井聡太八段との準決勝。
3回目の公式対局。
杉本八段が師匠であり、八段昇段も僅かに先輩だったが、藤井八段は棋聖・王位のタイトルホルダーであるため、初めて上座に座った。
そして、今回もまた藤井二冠の勝利。
師匠としては、嬉しいような、悲しいような。

ドミノ辞職の「はりぼて」議員 そして誰も いなくなる?

2020年12月02日 17時18分34秒 | テレビ
映画「はりぼて」から。
2016年以降の富山市議会議員の一連の政務活動費不正問題を追及した富山チューリップテレビのドキュメンタリー。
発覚から1年も経たないうちに、定数38の議員のうち14名が辞職に追い込まれた。
詐欺罪で議員3人が有罪判決を受け、あと1人が無罪を主張して公判中。
直接関係ないが、議員1人が議会事務局への建造物侵入罪で罰金判決を受けながら、6回にわたる全会一致の議員辞職勧告を拒否しているという。
開き直りになりつつある雰囲気に追及が鈍り始めた局の姿勢に抗議して、今春にニュースキャスター(監督の1人)が辞職。以前の同局のドキュメンタリー番組を基に、一緒に報道。担当したもう1人の監督と共に映画化した。
たまに全国ニュースになった記憶だが、一地方都市の話題だから、詳しい経緯は知らなかった。
市民オンブズマンを中心とする活動で、かなり是正されたとは思うが、他の地方議会も決して笑えない話だろう。