弁護士任官どどいつ集

弁護士から裁判官になった竹内浩史のどどいつ集

下に「問題」 付けたら分かる 「女性」と「婦人」は どう違う?

2009年01月16日 07時57分49秒 | その他
弁護士時代の私と、先輩女性弁護士との会話。
私「女性と婦人とでは、やっぱり意味が違いますよね。」
先「そうよね。どう違うかしら。」
私「下に問題を付けてみて下さいよ。意味が全然違うでしょ。」
先「……」

そう、「女性問題」と言われるのは、実は男性の問題なのであった。

勝った負けたと 騒いじゃいるが 離婚訴訟は 痛み分け?

2009年01月15日 07時53分05秒 | 裁判
今ではほとんどお目にかからないが、相撲の決着には○●のほかに△もある。
片方の力士が負傷して続行不可能となるのが「痛み分け」である。
離婚訴訟では、双方が離婚を求めていることも少なくなく、離婚請求自体の結論は見えている事が多い。
いずれにせよ、双方に痛みを伴う結論にならざるを得ないとも言える。
したがって、慰謝料や財産分与の増減はともかくとして、離婚を認めるかどうかの点で「行司軍配差し違え」になる例は少なくなるようだ。
私もまだ経験がない。

先輩判事が 物言い付ける 行司軍配 差し違え

2009年01月14日 18時41分02秒 | 裁判
大相撲初場所はここまで予想外の展開になっている。
白鵬の全勝は当然として、朝青龍の全勝と新大関日馬富士の全敗は意外。
次の大関はやはり把瑠都なのだろうか。昨日も行司軍配差し違えの辛勝ながら、何で勝っても勝ちは勝ち。
ところで前から思っているが、行司と審判の親方衆との関係は、一審裁判官と控訴審との関係によく似ている。
なお、私は一審の単独裁判官として勝たせるべき方を誤ったという意味で「行司軍配差し違え」を指摘されたのは、まだ2回である。

女と男で 提示の仕方 変えてみましょか 和解案

2009年01月13日 17時32分50秒 | テレビ
昨夜のNHKスペシャル「女と男」第2回は秀逸だった。
営業でプランを提示する際には、顧客が女か男かで全く違うやり方をすべきなのだという。
裁判官からの和解案の提示の仕方にも応用できそうだ。
私の理解では次のようになる。
対男「私の長年の経験からすれば、この唯一の案を受け入れるのがベストであると、自信を持ってお勧めします。」
対女「あなたのために幾つかの案を用意して来ました。さあご一緒にベストの解決案を選ぼうではありませんか。」
やっぱり矛盾してしまうか。

できる判事の 手控えメモは 美しいとは 限らない

2009年01月12日 14時33分22秒 | 裁判
「東大合格生のノートはかならず美しい」という本が売れている。
裁判官の手控えメモはどうかというと、人それぞれだ。
他人に見せることを通常予定していないので、見かけが乱雑でも、書いた本人さえ解読できれば構わないことになる。
ただ、間近に転勤が決まった後は、後任にどう引き継ぐかを考える必要が生じる。わざわざ引き継ぎ用にメモをきれいに作り直す人もいるが、転勤間際にはその余裕がないことが多い。

予習・復習 授業を聞いて 答案書いてる 裁判官

2009年01月11日 14時05分53秒 | 裁判
久しぶりに高校の同窓会に参加した。
それぞれ色々な仕事についているが、やっぱり裁判官の仕事が高校生の生活に一番似ている気がする。

前夜に翌日の予習をする。
授業を聞いて質問をする(居眠りすると怒られる)。
帰って復習をしてメモをまとめる。
宿題をもらって答案を書いて採点される。

やっぱり、ある程度は学校の勉強が好きな優等生タイプでないと、日本の裁判官は務まらない。

難関解決 のぞみにひかり 走る車窓に こだまする

2009年01月10日 14時38分52秒 | その他
茂木健一郎さんによると、人によって脳が活性化する場所があるはずだそうだ。
私の場合は、東京から名古屋方面に帰省する時の往復の新幹線車内が思い当たる。良いアイディアが浮かぶことが多い。

熟年離婚に インフルエンザ 熱は下がるが せき抜けぬ

2009年01月09日 18時56分35秒 | 夫婦
インフルエンザに要注意の季節。
昨冬、日本テレビ「笑点」で、神父の格好をしたイエス玉川という漫談家がうまい謎掛けを披露していたのを思い出した。
「熟年離婚とかけてインフルエンザととく」
そのこころは
「熱は下がるが、咳(籍)が抜けない」

野暮な十手は 見せたくなけりゃ 全部可視化が なぜ出来ぬ

2009年01月08日 18時18分00秒 | 裁判
神田明神に初詣をし、銭形平次を思い出して作った都々逸。
話題のITの御守も求めて来た。

1分単位で 出番を分ける お笑いワーク シェアリング

2009年01月07日 00時07分20秒 | テレビ

iがあったら 無理難題の 方程式でも 解けるはず

2009年01月06日 08時24分17秒 | その他
昨年亡くなったリンリンを含む上野動物園の歴代パンダの剥製の展示を見に、国立科学博物館に行って来た。
「数学日本のパイオニアたち」の展示も面白かった。
「iがあればどんな方程式でも解ける」
というフレーズが気に入った。
「i」を「愛」に置き換えても成立しそうな定理だから。

「愛」を掲げた 変人武将 だけど最後に 愛は勝つ

2009年01月05日 00時02分06秒 | テレビ
今年のNHK大河ドラマ「天地人」が始まった。
主人公の直江兼続は、兜に「愛」の一字を掲げていた事で有名。私は数年前にフジテレビ「トリビアの泉」で知って、この一事でファンになった。戦国の世にそんな事をするなんて、変わり者には違いないが、どんな武将だったのだろう。今後のドラマの展開が楽しみだ。
この人が偉いのは、徳川家を救った篤姫と同様、上杉家を滅亡から救って存続させ、平和を守った点ではなかろうか。

「怪我」をかいがと 読み違えては 先の「功名」 見えて来ぬ

2009年01月04日 08時56分59秒 | 世相
ある入社試験で、ことわざの「怪我の○○」を埋めよという問題に「治療」という珍答があったそうだ。
しかし、これなどは「けが」と正しく読めた上での誤答だと分かるから、まだましかも知れない。
今後、判決文の中で「怪我」を使うかどうか、悩ましい。
それにしても、政財界のトップに先の読み違いが目立つ昨今。あまり「功名」は焦らない方がいいが、せめて「光明」の見えて来る年にしたいものだ。

奉行も狐に 化かされぬよう 豊川稲荷に 初詣

2009年01月03日 10時22分06秒 | 裁判
今年の元日は、赤坂豊川稲荷に初詣。
私は三河出身なので、高校までは本家の豊川稲荷に初詣に行っていた。狐を祭神とする点に特徴がある。
赤坂の別院は、大岡越前守忠相公が赤坂一ツ木の自邸で信仰していたご尊像を移したもの。
そのため、大岡越前公の御廟(写真)もある。
私は、絵馬に「正しい裁きが出来ますように」と書いて奉納して来た。
いずれかと言えば芸能関係者に人気がある赤坂豊川稲荷だが、由来からすると、裁判員制度元年に相応しく、裁判関係者の参拝スポットとして売り出してはどうだろうか。

賛否さておき 裁判員の 「年の初めは さだまさし」

2009年01月02日 12時00分25秒 | テレビ
今年初めて、最初から最後まで見たテレビ番組から。
NHK「紅白歌合戦」から「ゆく年くる年」を経て見続けたが、面白かった。
今年は紅白に出場しなかったものの、続く番組で何曲も歌えて、さださんは別格扱いなのかも知れない。定評のあるトークも、いい話が多かった。
今年の重要な日程を紹介するコーナーでは、5月の裁判員制度施行も挙げられていた。しかし「個人的には反対」と明言し、候補者に当たったとの投書には「不運」と断じていた。
私はもちろん裁判員制度推進論者だが、反対論の中では、さださんの意見(「裁判員制度はいらない」に寄稿)が最も真っ当だと思っている。