弁護士任官どどいつ集

弁護士から裁判官になった竹内浩史のどどいつ集

「ギャグを言っては いけない」かどうか? 民事訴訟法の 新論点

2024年05月27日 18時19分59秒 | 裁判

一昨日のブログ本文末尾のギャグ引用について、ふざけ過ぎだからやめた方が良いと忠告されてしまった。
https://www.shochikugeino.co.jp/

これはなかなか難しい問題で、私も和解期日の合間に、あるタレント弁護士に「テレビ見てますよ」と伝えたら「裁判官、お戯れはおよし下さい」と叱られた経験がある。

英米では裁判官が法廷でギャグを言う事は珍しくないようで、判決に暗号文を散りばめた裁判官がいたことはニュースにもなった。イギリスの裁判官たちのジョーク集まで出版されている(写真)。

日本にもダジャレ好きで有名な元裁判官・加藤新太郎弁護士がいる。
代表作は、
「釧路地裁判事は失言が多い。なーんでか?」
「それはね、釧路湿原があるから」

などという他愛もないものだ。

ブログや著書で好きなギャグを使っただけでも「裁判官の品位」を問題にされてしまうのだろうか。
岡口基一元裁判官に対する過酷な処分のきっかけになった白ブリーフ写真や緊縛写真への非難も、その延長線上にあるように思う。
実に堅苦しい世の中になった。