私の本のタイトルにもなっている講演「裁判官の良心とは」は、昨年10月29日、たまたま61歳の誕生日に、母校である愛知県立時習館高校の創立130周年記念行事の中で、同期生の代表として行わせていただいたもの。
YouTubeで見ることもできる。
https://youtu.be/s55rYJSD6iY?si=0b1yV14R6xuxMUaJ
もっとも、当日は、高校の授業と同様に50分という時間制限があり、尻切れトンボにならないように原稿を用意したものの、やはり最後の方は時間が足りなくなり、端折らざるを得なかった。
本の第1章に掲載する講演原稿は、用意していた完全版である。ぜひ、全文を読んでほしい。
(写真)講演時に使用したスライドから
既に講演から半年以上経過したが、末尾の最高裁係属中の事件のうち、旧優先保護法による不妊手術を受けた原告の国家賠償請求訴訟の数件が大法廷に回付され、奇しくも本の出版日である今月29日に口頭弁論が開催されることが決まった以外は、特にこの間の情勢の変化は無く、原稿の修正は要しなかった。
今後の最高裁判決は注目を要し、最高裁裁判官一人一人の意見が判決に表示されるので、次回衆議院総選挙と同時に行われる最高裁裁判官の国民審査で✖︎を付けるべき裁判官を決める際に参考にしていただきたい。