弁護士任官どどいつ集

弁護士から裁判官になった竹内浩史のどどいつ集

「判例変更」主張をするか? あるいは「適用 違憲」論

2023年10月27日 18時37分01秒 | 判決どどいつ
一昨日の仙台高裁判決から。

「もっと声上げて」
強制不妊訴訟の原告が実名公表 
仙台高裁判決後 (毎日新聞)
https://mainichi.jp/articles/20231026/k00/00m/040/042000c

「最高裁が89年に除斥期間と規定した民法724条後段については「(中断や停止が可能な)消滅時効と解する」と、判例と異なる解釈を示した。」と記事にあるから、最高裁判例の変更を主張した判決ということになる。
この事案を救済するには、最も素直な法律論かも知れない。
あとは、このような事案については「除斥期間を適用するのは憲法違反」という適用違憲論を採用する余地があるかどうかだろう。