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弁護士任官どどいつ集

弁護士から裁判官→原告になった竹内浩史のどどいつ集

「多地裁係属 訴訟」の当否 実は数式で 表せる

2022年07月05日 22時10分15秒 | 裁判
最近の「NHKアカデミア」の村山斉先生の講義にインスパイアされて。
裁判の戦略を立てる時も、確率論は重要である。
勝訴判決をもらえる確率が1/3の事件があるとする。一発勝負に賭ければ、当然のことながら、勝訴確率は1/3である。
同じ内容の事件を異なる裁判所で3件提起したらどうなるか。
上級審が「民主的」で、原審の判決が出揃うのを待ってくれて、多数派の意見を採用すると仮定しても、勝訴確率は1/27+2×3/27=7/27となり、1/3をかなり下回る。
現実の裁判では、そのような仮定さえ成り立たないことは、最近の実例でも見た通りである。