弁護士任官どどいつ集

弁護士から裁判官になった竹内浩史のどどいつ集

不起訴慣れした 検察官を 正す弁護士 元判事

2010年02月07日 06時07分47秒 | 裁判
強制起訴となった明石事件の検察官役に、日本裁判官ネットワークでご一緒している安原浩さんらが決まった。
刑事裁判官の有罪慣れを問題にしてきた安原さんが、定年退官して弁護士として活躍され、今度は検察官役へ。
とても不思議な巡りあわせだが、活動に注目したい。

(報道の要約)
 兵庫県明石市の歩道橋で2001年に11人が死亡した事故で、神戸第二検察審査会が元明石署副署長を起訴すべきだと議決したことを受け、神戸地裁は4日、検察官役として強制起訴する弁護士に、いずれも兵庫県弁護士会が推薦した安原浩(66)、中川勘太(37)、長谷部信一(31)の3弁護士を指定した。
 安原弁護士は元裁判官で、広島高裁岡山支部長や松山家裁所長などを歴任した。中川弁護士は県弁護士会犯罪被害者支援委員会副委員長、長谷部弁護士は、今回の検察審査会で市民から選ばれた審査員に法的なアドバイスをする審査補助員を務めた。
 安原弁護士は「未経験の仕事で戸惑いはあるが、議決には『民意を司法の場に反映させてほしい』との強い願いがこめられている。事実を積み上げ、裁判所を説得できるように力を尽くしたい」と語った。