先週末、泉徳治・元最高裁判事の講演会があった。
下級審裁判官出身の最高裁判事としては異例に多数の「少数意見」を書いたことで知られる。
しかし、泉さんによると、そのうち2件は、後に別件で多数意見になったと見ることができるそうだ。
1件は、国政選挙の一票の格差について選挙権の不可侵を説いた部分が、在外邦人の選挙権に関する違憲判決で。
もう1件は、非嫡出子差別の問題性を論じた部分が、国籍法の違憲判決で。
少数意見に繰り返し接すると、多数派の裁判官たちも知らず知らずのうちに感化されるのではないか、ということだった。
勇気の出る講演だった。
下級審裁判官出身の最高裁判事としては異例に多数の「少数意見」を書いたことで知られる。
しかし、泉さんによると、そのうち2件は、後に別件で多数意見になったと見ることができるそうだ。
1件は、国政選挙の一票の格差について選挙権の不可侵を説いた部分が、在外邦人の選挙権に関する違憲判決で。
もう1件は、非嫡出子差別の問題性を論じた部分が、国籍法の違憲判決で。
少数意見に繰り返し接すると、多数派の裁判官たちも知らず知らずのうちに感化されるのではないか、ということだった。
勇気の出る講演だった。