きまぐれ発言

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次期哨戒機P1は世界最高水準

2014-06-10 09:42:28 | 政治関係

次期哨戒機P1は世界最高水準        (2014-06.10.)

 日本の次期哨戒機P1は「飛行能力、哨戒能力、哨戒機が持っている能力としては世界トップクラスで、日本の高い技術力が十分発揮されたものである。

海上自衛隊の厚木航空基地(神奈川県厚木)で4月28日に試乗した小野寺五典(いつのり)防衛相をうならせたのが次期哨戒機P1である。

哨戒機(旧偵察機)と言うのは、敵の侵入などに備えて広範囲を見回りしながら警戒する航空機の事で、昔は偵察機と呼んでいた。最近は、潜水艦や、艦船の探知を主な目的とする一方、洋上監視や、捜索救難、輸送と言った活動も行っている。漁船の違法操業や海賊行為などを、監視する事もある。

筆者は、小野寺防衛相に同行し、取材をする機会を得た。厚木基地に7機配備されるP1は、水色で旅客機の様な外観だ。実際に乗って見るとエンジンの吸音能力が高く、機内は凄くほど静かで。現役で活躍しているP3C哨戒機よりもタイヤの数も多く離着陸の衝撃は少ない。数時間の遊覧飛行を終えて、厚木基地に戻ると、着陸に気付かないほどだった。

コックピットの計器には、最新型のICDディスプレーが何台も備え付けられ、見るからに最新システムだ。洋上を航行する艦船などの状況を示す「状況表示装置」を機内に搭載しており、識別能力も向上した。哨戒機は昭和57年度から運用が始まっており、かなり老朽化が進んでいる。このため、海自では昨年3月からP1の運用試験をスタート。来年秋ごろからP1の運用を始め順次切り替えてゆく予定にしている。

P1は、「国内技術力や開発能力が高まった」もので、さまざまな部品など、全てが国産で作られた純国産のジェット機だ。機体は、川崎重工業、エンジン部分はIHIが製造。魚雷と空対艦ミサイルを装備し、搭載可能な弾数も増えている。

巡航速度は約450ノット、巡航高度は約3万6000フイートで、夫々今までのP3Cの3割増し程度の性能を誇っている。航続距離も2割増しで、8000キロで、「現場に急行出来、長時間の任務にも応えられる」という物である。

搭載された電子機器から発生する電磁波の影響を避けるため、翼のフラップや方向蛇など制御システムに光ファイバーを通じて操縦信号を送る世界初の実用機だそうである。

 米軍が昨年12月から沖縄県の嘉手納基地に配備した新鋭哨戒機P8との連携も強化され「P8とP1は開発段階から、情報共有に努めるなど、インターオペラビリティ(相互運用性)の確保に配慮されていると言う事だ。

(防衛担当記者;小田博士)

(えびなたろう)