きまぐれ発言

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シドニーで「G20」開幕

2014-02-23 11:41:12 | Weblog
シドニーで「G20」開幕      (2014-02.23.)

22日~23日で、オーストラリアのシドニーで「(G20)財務相・中央銀行総裁会議」が行われる。
この会議で、「少なくとも2%程度の世界経済成長率を上げる事が可能」との認識を共同声明の原案に明記している事がわかった。共同声明で成長率の数値目標を盛り込む事は今までなかったことで、異例である。それだけに先進国は成長戦略の強化を、また。新興国には経済構造改革を夫々促し、世界経済の成長加速や雇用の拡大を図りたい考えの様だ。

初日は、世界経済を集中的に討議し、インフレや経済赤字に苦しむ新興国に構造改革が必要との認識を再確認する見通しで、23日午後に共同声明を採択して閉幕する予定だ。議長国はオーストラリアで、議事を主導し多くの国は基本的に歓迎している。

ただ、財政支出の拡大に反対しているドイツなどがあり、最終的には共同声明に明記されるかは不明である。

アメリカのルー財務長官は21日G20会議を前にシドニーで講演を行い「中国は多くの問題について、私達が期待している様なスピードで動いて居ない」と改革の遅れを指摘し、特に「シャドーバンキング(陰の銀行)の問題については、世界中が懸念している」として「今回の会議に取り上げられるトピックの一つになるだろう」と指摘している。
そして、中國経済に付いては、「安定確保のためには短期の成長を犠牲にする必要もある」とも述べ、構造改革への取り組みを求めている。

一方、新興国は今年に入ってアルゼンチンやトルコの通貨や株価が急落し、金融市場が混乱した。会議では一部新興国に対しても、経常赤字の削減やインフレ抑制など経済安定に向けた意見も出される物と思われる。

日本からは、麻生太郎財務相と黒田東彦(はるひこ)日銀総裁が出席し、「アベノミックス」成長戦略と、農業分野の規制緩和や経済特区の取り組みなどが説明する見通しである。
(えびなたろう)